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ハグしないと出られない部屋（tn ページ1
A視点
ここは...某同人誌とかにある真っ白な部屋...
ここに来る日があるもんだなと呑気に辺りを見渡していると、人が居る
まぁ、そりゃ1人じゃないか...って
『トントンさんやないっすか...」
tn「んぁ...？はっ！？ここどこや！？なんでお前がおんねん...」
あからさまに眉を顰め嫌そうな顔をする、そりゃ俺も嫌やわな
『知らん、あそこに書いてあるやつすれば良いんじゃ無い？』
一つのドアの真上には大きな道場とかで見かける大きさの看板に
ハグしないと出られない部屋
って書いてある、誰でも分かるな、赤ちゃん以外
tn「嫌や...」
ポソ、と呟くがここは騒音なんて一つもしない、丸聞こえ、知ったこっちゃ無いけど
取り敢えず腕を広げる
『出たいから、早くして』
tn「っ...」
睨みながらも恐る恐るこちらの方へ近づく、はよしてくれへんかな
しばらくするとポス、と触れるか触れないかのギリギリの所で抱き締める姿勢をする、これならハグ判定に入ってるんじゃ無いかと思ったのだろう
『...』
tn「...」
だがどうやらダメらしい
はぁ、と耳元で聞こえるため息と共にズン、と重さが来る
それと同時にガチャ、とも聞こえる
tn「じゃあな、仕事やれよ」
と、言って早足に去っていった、トントンを見る、...虫を避ける女子並みに離れるのが早かった...
と思いつつドアから後を追った
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作者名：はなたば | 作成日時：2023年11月16日 21時
