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『そう感じても、役割から逃げたかったのにも関わらず、何故私たちに干渉してきたのですか?』

私の素朴な疑問に、トントンも頷く。

「お前が居たから。…俺は、お前という存在が気になっていた。」

…また、私のせい。

「気になるだろ?一国の主が違う国に行き幹部として過ごしている、と聞いたら。」

tn「だとしても、やり方ってモノが…」

「分かっている。…申し訳ない。だからこそ此処に来た。俺のことは好きにしてくれ、任せる」

戦争に勝った。
それが分かれば、それだけでいい。

『書記長、後はお願いします。貴方の管理下の方が良いと思われますので』

tn「…ん?分かった」

『それでは失礼します』

多分、オスマンのことだから属国程度で済ませる。それ以上も以下もない。
降伏させたことを周りに知らしめて、かつ自由を尊重する。それだけ。

二人の前から去り、ロボロ室へ向かう。
目を閉じてでも道は覚えた。

瞼の裏に浮かぶのは懐かしい…
幼い頃の、私とネディンと…霞んでいく景色。
少しずつ暗くなっていき、目を開ければ、

思い出の時間は、あっという間に幕を閉じる。

eml「お疲れさま、でした」

『ありがとうございます』

rb「今、オスマンが戦後処理してるって。もうすぐ向こうを発つって言ってた」

…そう、良かった。
私はどうすれば良いんだろう。

戦争が終わり、やることが無くなった。
何処かへ行きたいけど、ヘーベアンとの一件で好き勝手にやりすぎた。

暫くは大人しくしておくのが身のためかな。

rb「俺らもうやることないし、下、出ない?」

下…城下町、だよね。
エーミールは真っ先に目を輝かせた。

eml「是非!!」

rb「Aはどうする?」

…誘われた、けど。
ロボロが此処から離れるんだったら、私は此処にいた方が良いよね。

『私は…此処に残ります。お二人で行ってきてください、城は守りますので』

eml「本当に良いんですか?」

『ええ。…構いませんよ』

ゆっくりと首を振る。
少し心配するような目で私をみてきたロボロと目を合わせないようにすれば、こちらを気にしながらも部屋から出ていった。


総統室、大量の仕事があるかもしれない。
一回確認しに行って、少しでも進めておこうかな。

勿論、セキュリティ類も手は抜かないよ?

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作者名:黒猫 | 作成日時:2018年9月13日 22時

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