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話しかけても今度はこちらを向かない。
よいしょ、とベットをおりると
下手に動かないでください!?と
しにがみくんにとても心配された
優しいなぁ。その優しさが今はとっても甘くて柔らかい

けど、今はこの目の前にあるネガティブな推しを、
傷付けないようにしなくては。

しにがみ君が持ちやすいところまで点滴を持ってきてくれる。

私はぺいんとさんの前へと足を動かしストンと顔を除くようにしゃがんだ。

椅子に座るぺいんとさんの目は苦しそうで、泣きそうで怒りも籠ってて。私にはあまりよく分からないけれど。
暗い気持ちってことぐらいは分かった。

『ぺいんと、さん。』

pi「…」

『私達、ですね。まだ知り合って。3日ぐらいしか立ってないじゃないですか。』

pi「…ぅん。」
子供のように泣きそうな純粋な目が戻ってきた。

『でも、お見舞いに来てくれてすっごく嬉しかったです。』

pi 「…」

ゆるゆると瞳にたくさんの涙を貯めて
たまに溢れてポトッと自身のジーンズに染みを作った。

触っていいものか、と考えたが
塩崎も先輩もよく触ってくるし大丈夫か…と
しにがみ君の腕をくいッと引っ張り
ぺいんとさんの手に片手を乗せた。
しにがみくんは驚いているようだ。
急に触ってすみません

そう申し訳ない気持ちを抱きながらも
少し、息を吸って
ぺいんとさんとしにがみ君の手を両手で包んだ。
やっぱり男の人の手だから大きくて包みきれないけど
大丈夫。と伝えるには十分な体温はあるはず。
私だって、恥ずかしいし申し訳なくて
顔が暑くてたまらないんだから。

『そりゃあ、年月で培うものは、一朝一夕では手に入りません。それこそ。ゾムさんとか5年の付き合いですし。…けど、』

『しにがみさんと。』
しにがみ君の方を見た。目があいまた顔が熱くなったが、気付かないふりをして進めた

『ぺいんとさん。』
ぺいんとさんの方見みれば貯めていた涙が洪水を起こしていてぽた、ぽたと私としにがみ君。
そしてぺいんとさんの手へ落ちた。

『お二人とも、同じぐらい沢山の時間過ごしたいなって、思ってるんですけど、これからじゃ、ダメ、ですかね…?』

自分のやってる事が恥ずかしいと途中で気づき
言葉が詰まるも上手く紡げたようで

ぺいんとさんはこちらを見て
貯めた涙を一気に放水しながらキュッと嬉しそうに手を握った。

しにがみ君は
「…約束、ですよ?」とあざとく笑った。
やっぱり可愛いやないかーい



私はこの言葉を後に後悔するなんて1mmも知らなかった。

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作品ジャンル:ラブコメ
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ぽわ(プロフ) - 游月さん» ありがとうございます気づきませんでした…!!助かりました<(_ _*)> (2022年6月22日 17時) (レス) id: 6be6b7bbaf (このIDを非表示/違反報告)
ぽわ(プロフ) - 柚衣さん» わぁ!ありがとうございます…!!とても嬉しいです!!ご注意ありがとうございます…気づきませんでした…!!ありがとうございますm(_ _)m (2022年6月22日 17時) (レス) id: 6be6b7bbaf (このIDを非表示/違反報告)
ぽわ(プロフ) - 三月さん» ありがとうございます…!!気づきませんでしたすみません…┏○ペコ (2022年6月22日 17時) (レス) id: 6be6b7bbaf (このIDを非表示/違反報告)
ぽわ(プロフ) - あまあまねさん» わぁあ本当ですね!?通知が溜まって見れずに気づきませんでした…ありがとうございます…!! (2022年6月22日 17時) (レス) id: 6be6b7bbaf (このIDを非表示/違反報告)
游月(プロフ) - オリ、フラ立ってますよ (2022年5月28日 7時) (レス) id: b6be8fe32c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽわ(ラテ) | 作成日時:2022年5月25日 1時

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