No,111 紫煙の彼 ページ35
A「眠れない…」
すぐに部屋に帰り、服を着替え、寝ようとベッドに寝転んだまでは良かったが、こういう時に限って寝付きが悪く、ぼーっと天井を眺めたままモヤモヤとした気持ちが渦巻いていた。
A「ベランダで気分変えよ…」
寝ないと明日からの準備にも支障が出ると思い、いつものベランダに向かった。
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A「ショッピ…」
ベランダに行けば、新人とは思えない大人のオーラを纏い、ショートピースであろうタバコをふかすショッピがいた。
ふぅーと紫煙を吐き出し、吸い終わったタバコを灰皿に押し付けるとわたしの方を向き、静かに微笑んだ。
syp「A先輩。来ると思いましたよ…」
A「よくわかったねw」
syp「だって、総統室出た時ひどい顔してましたよ」
A「あぁ…見てたんだ…」
syp「それに、先輩は悩んだらここに来るって言ってましたし」
A「誰情報よw」
syp「コネシマさんですw」
A「あいつw」
たわいもない会話。それだけでも今の私には嬉しいものだった。
また、泣きそうになった。
自分でも、どうしてこんなに弱くなったのかわからなかった。
syp「A先輩、あんまり自分を責めんといて下さいね」
A「それ、グルさんにも言われたよ…」
syp「だって顔に書いてありますよ『私のせいだ』って」
A「だって…だって…大先生を見つけられたのに連れて帰れなかったんだよ？」
syp「でも、何のヒントもない状態から推理したって聞きましたけど…」
違う。
私はそんなすごくない。
自分が弱いせいで、また大切な人が傷ついた。
気づけば私は、自分の思いをぶちまけていた。
A「違うよ…私は大先生を見つけたのに、救い出せなかった！あの時、ゾム達を待っていれば、大先生を救い出せてたかもしれない！もっと、冷静に考えれば、もっと、もっと……」
こんなの間違ってる。
自分が感情の整理を出来ていないのに後輩に当てつけるなんて、やっちゃいけないのに…
口から出た言葉は止まることを知らなかった。
A「もっとあの時、先のことを考えてたr「っ！！知らんわそんなん！！」
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ラグ(プロフ) - あもどさん» コメントありがとうございます！ 久しぶりに戻ってきたら熱いコメントが来ていてすごく嬉しかったです！！モチベ上がったぁ！続き待っててください！ (2022年9月23日 22時) (
レス) id: 6ce4a6b4c5 (このIDを非表示/違反報告)
あもど(プロフ) - 初コメ失礼しますぅ。こんな素晴らしい作品に出会えるとはｯ‼面白すぎて、一気見してしまいました…是非、是非…続きをお願いします‼ (2022年9月5日 13時) (レス) @page43 id: 9032e1c627 (このIDを非表示/違反報告)
ラグ(プロフ) - コメントありがとうございます！面白いだなんて、ありがたい限りです（号泣）頑張りますぅぅ！ (2021年7月17日 23時) (レス) id: eacf719160 (このIDを非表示/違反報告)
ムーぅぅぅぅ - 初コメント失礼します。とても面白い話だと思いながら見させて頂いてます。続き待ってます。 (2021年7月16日 18時) (レス) id: 15f3fc1668 (このIDを非表示/違反報告)
ラグ(プロフ) - コ、コ、コ、コメントありがとうございます!期待に応えられるよう頑張ります! (2021年6月15日 1時) (レス) id: eacf719160 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラグ | 作成日時：2021年1月19日 20時
