No,100 ２つの根拠 ページ22
kyu「よくここだと分かりましたね」
キョウさんはニッコリと嘘の笑顔を顔に貼り付け剣を鞘に戻した。
A(私と戦う気は無いってことか……けど…)
A「あなたと喋る暇なんてないんですけど」
自分でもドスの利いた声が出たなと思った。仲間に手を出された以上、込み上げてくるのは怒りを超え、憤然としていた。
kyu「まあまあ、どうしてここが分かったんですか？」
能天気な表情に怒りが溜まるばかりだったが、インカムで連絡したにもかかわらず、誰も来ないため話を伸ばし、時間稼ぎをしながら、助けを待つことにした。
A「簡単ですよ。私がここを突き止め、貴方ではないかと考えた根拠は主に２つです」
kyu「ほぅ……たった二つで……」
A「まずは一つ目。貴方がここで事故が起きたと気づいたのが早すぎたこと。ここからパーティー会場まではかなりの距離があったのに、パーティー会場から消えた時間が短すぎたので、少し疑問に思いました」
kyu「誰かから連絡を貰ったのでは？」
A「それが2つ目です。わたしもその可能性を配慮して、ここまで来る間に残っていたメイドさんや召使さんから聞いたんです。『どうやって事故のことを知りましたか？』ってそうしたら皆さん口を揃えて『事故が起きたと連絡してきたのはキョウさんだった』と言ったんです」
kyu「……」
A「さらに、こうとも『ボイラー室から音も、光もなかった』と。そこが決め手でした。城全体の電気が消えるほどの問題が起こったというのに、なんの異変も感じなかったというのは不自然です。なので、そもそも『問題が起きた』というのも嘘では無いかと考えました」
kyu「小さな問題でも、大きな事故は起きる可能性は無いんですか？」
A「ええ。その可能性もありました。」
kyu「ではどうして？」
A「昔……誰かに言われたんです……『宝物を隠すなら人が寄り付かない場所にしろ』って」
kyu「……」
A「あとは、勘と今までの経験から予想してきました」
kyu「ほぅ……なかなかの推理力と行動力ですね…」
A「お褒めの言葉ありがとうございます。ですが………」
これだけ時間を稼いでも誰も来ないということは問題が起きたということだろう。
つまり、ここからは私1人で戦わなければいけない。
A「貴方とのお話はここまでです」
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私も本気を出す時が来たみたいだ。
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ラグ(プロフ) - あもどさん» コメントありがとうございます！ 久しぶりに戻ってきたら熱いコメントが来ていてすごく嬉しかったです！！モチベ上がったぁ！続き待っててください！ (2022年9月23日 22時) (
レス) id: 6ce4a6b4c5 (このIDを非表示/違反報告)
あもど(プロフ) - 初コメ失礼しますぅ。こんな素晴らしい作品に出会えるとはｯ‼面白すぎて、一気見してしまいました…是非、是非…続きをお願いします‼ (2022年9月5日 13時) (レス) @page43 id: 9032e1c627 (このIDを非表示/違反報告)
ラグ(プロフ) - コメントありがとうございます！面白いだなんて、ありがたい限りです（号泣）頑張りますぅぅ！ (2021年7月17日 23時) (レス) id: eacf719160 (このIDを非表示/違反報告)
ムーぅぅぅぅ - 初コメント失礼します。とても面白い話だと思いながら見させて頂いてます。続き待ってます。 (2021年7月16日 18時) (レス) id: 15f3fc1668 (このIDを非表示/違反報告)
ラグ(プロフ) - コ、コ、コ、コメントありがとうございます!期待に応えられるよう頑張ります! (2021年6月15日 1時) (レス) id: eacf719160 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラグ | 作成日時：2021年1月19日 20時
