第17話 ページ19
*レイ side*
最後に、グルッペンさんとオスマンさんのお気に入りだという洋菓子店に立ち寄った。
チ「甘いもの、大丈夫やった？」
レイ「はいっ！ むしろ大好きです！」
ショーケースに並べられている様々なケーキたちに、目を奪われてしまう。
レイ「うー……迷っちゃうなぁ」
王道のショートケーキも良いし…でも、こっちのも美味しそう……！
チ「ほんならさ、お互い別の頼んで半分こせん？」
レイ「良いですね！」
チーノ先輩の提案にのり、私はショートケーキを、チーノ先輩はチョコレートケーキを選んだ。
レイ「おっ……美味しい〜！」
店内のカフェスペースに腰を落ち着け、やって来たショートケーキを
チ「お昼ん時も思ってたけど……ホンマ美味そうに食うなぁ」
レイ「だって美味しいんですもん！」
ここしばらく戦争続きで、甘いものなんて食べる余裕無かったし……。
一口一口味わいながら食べ進め、半分くらい食べ終わったところでピタリとフォークを止める。
レイ「あの〜、先輩……」
チ「どしたん？」
首を傾げるチーノ先輩に、私は恐る恐る口を開く。
レイ「このイチゴ…って……」
私の言いたい事を察したのか、チーノ先輩はふはっと笑みをこぼした。
チ「食べてええよ」
レイ「ホントですか!? ありがとうございます！」
了承を得るが早いが、一つしかないイチゴをひと思いに頬張る。
レイ「ん〜っ…美味しい……！」
チ「んじゃ、交換しよっか」
レイ「はい！」
チーノ先輩が差し出してきたチョコレートケーキを、続けて口にする。
レイ「んん〜っ……こっちも美味しいです！」
自然と頬を緩ませながら夢中でケーキを食べ進める私を、チーノ先輩は優しい顔で見守っていた。
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空文 晴霧(プロフ) - suzurei/鈴玲さん» ありがとうございます！ 頑張ります！ (2020年3月30日 12時) (
レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
suzurei/鈴玲 - 更新頑張ってください…！応援してます！ (2020年3月30日 12時) (レス) id: 54995dabe3 (このIDを非表示/違反報告)
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