36話 ページ39
zm「まだ着かんのか？」
rbr「そろそろやと思うんやけど…」
シャオロンさんの耳が何かを聴く様に立つ。
sya「真下や。子供の軽い足音が聞こえる」
天井は塞がれていて下の部屋の確認のしようがないが、確かに子供はいる様だ。
zm「下降りれなそうやなぁ、壊すか」
rbr「子供になんかあったらどうするねん！」
zm「シャオロン、子供いないとこ教えろ」
ゾムさんは腕まくりをして床の厚さを確かめる様に手を当てる。
sya「ここなら大丈夫や、多分」
シャオロンさんの示した場所にゾムさんが手を当てる。
zm「ちょっと離れとけや」
その瞬間、爆発音。耳を塞ぐほどではなかったが結構な音がした。天井が崩れ、パラパラと破片が落ちる。
大人の足音がしないかシャオロンさんに確認してもらってから、慎重に下に降りた。
rbr「ビンゴやな」
子供が隔離されるかの様に部屋の中にガラスが張られている。私は子供に駆け寄った。
『あ！ヒーローのお姉ちゃんだ！』
ガラス越しに私の元にきたのは、つい先日助けたばかりの女の子。
「なんでここにいるの？」
『知らない人にはついていってないよ。よくわからないけど"検査"されたの』
"検査"？一体なんの検査だろう。
zm「なあ、子供の人数足りんくない？」
確かに誘拐された人数より圧倒的に少ない。部屋にいる子供は5人だけだった。
ロボロさんがガラスの扉の前で何かを操作している。ロックがかかっている様だ。
rbr「一筋縄やいかへんか〜」
そう言って倒れた、能力を使ったのだろうか。数秒後にはしっかり起き上がり扉を確認している。
rbr「開いたで」
子供が恐る恐るガラス張りの部屋から出てきた。
『お姉ちゃん！』
女の子が私に飛びついて来る。
「ねぇ、他にも子供もいなかった？」
『見てないよ、あたし今日来たばっかなの』
話を聞くほど謎が深まる。
「__もしかしてシーダム製薬会社が誘拐犯じゃない？」
シャオロンさんの耳がピクリと動く。
sya「足音が部屋に近づいて来とる、大人が3人」
爆発音で気づかれたのだろうか。それにこの部屋は逃げも、隠れられそうな場所もない。逃げるとするならさっき破壊した天井か、この部屋の出入口しかない。子供をつれて天井から逃げるのは無理だろう。しかし正面から出ると部屋に向かって来るシーダム製薬会社の人に見つかる。
__八方塞がりか。
ふと見るとシャオロンさんの様子がおかしいことに気づいた。
sya「__懐かしいけど、嫌いな匂い」
そう小さく呟いた。
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飛翠(プロフ) - 白兎さん» 面白いって言ってもらえて嬉しいです(*´-`)リアルなファンタジー目指して設定細かくしています！ (2018年11月9日 0時) (
レス) id: 01bad502bd (このIDを非表示/違反報告)
白兎 - 話がリアルで面白いですね！時々くるネタだったり、急に始まるバトルシーンかっこいいです！これからも頑張ってください！！影で見守ってます(( (2018年11月8日 0時) (レス) id: 2bf9800fc9 (このIDを非表示/違反報告)
飛翠(プロフ) - ひかさん» 応援ありがとうございます！毎日更新できるように頑張ります！！ (2018年10月15日 21時) (レス) id: 01bad502bd (このIDを非表示/違反報告)
ひか - 初コメです！グルさんが吹いた所らへん自分も吹いてしまいましたwwwこれからも頑張ってください！！！ (2018年10月15日 0時) (レス) id: efdd15773c (このIDを非表示/違反報告)
飛翠(プロフ) - 紺狐(ユウ)さん» コメありがとうございます！ひとらんは癒しです(*´ー｀*)更新頑張ります！ (2018年10月9日 20時) (レス) id: 01bad502bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飛翠 | 作成日時：2018年9月29日 1時
