2話 ページ3
？「なぁ、何しとんの」
ばっと振り向くと人の気配などなかった筈なのに扉の前に人がいる。
？「それ俺らの標的だったんだけどな、まあええか」
ゆらりと近づいてきた男に向かい、身構えた。そして彼の眼光が私を捉える。
？「誰やおまえ？誰の差し金や」
「…質問は受け付けてません」
依然彼は視線を私から離さず、見定めているようだった。扉の外から走る音が近づいてくると思ったらこの部屋に男が二人飛び込んできた。
「なあ！？警備も幹部もみんな片されとるんやけど！！」
緊張感のある空気を壊すかのように大音量の声が響く。鋭い眼光をしていた彼もあからさまに嫌な顔をしている。
？「なんや！！女？！誰やそいつ！」
？「シッマ五月蝿いねん！」
巻き込まれる前に逃げようとしたが、ヒュッと目の前にナイフを投げられ軽くかわす。
？「何逃げようとしてんねん、遊ぼうや」
戦闘を前に待ちきれない様子で笑みを浮かべている。突然襲いかかってきた男を避けながら逃げ道を探す。後からきた二人は状況が分からず意見を言い合っているようだった。
？「余所見すんなや！」
急速に縮められた距離。すり抜ける様に彼の背後に回り、緑色のパーカーを引っ張る。少しだけバランスを崩した隙に勢いをつけ投げ飛ばした。案外ガタイが良い。この体格差では長期戦は無理だ。投げられた彼も仲間らしき人を呆気に取られた顔をしていた。
逃げるチャンス。
と思ったが扉の前に拳銃を構える人がいた。恐らく私が今まさに壊滅させたマフィアの一人だろう。避けるにも弾丸の速さには勝てない。
__パンっと弾ける音と共に男は崩れた。
外から狙撃されている。器用にも私の事を撃たずに。このチャンスを良い事に早々とその場を去った。
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飛翠(プロフ) - 白兎さん» 面白いって言ってもらえて嬉しいです(*´-`)リアルなファンタジー目指して設定細かくしています！ (2018年11月9日 0時) (
レス) id: 01bad502bd (このIDを非表示/違反報告)
白兎 - 話がリアルで面白いですね！時々くるネタだったり、急に始まるバトルシーンかっこいいです！これからも頑張ってください！！影で見守ってます(( (2018年11月8日 0時) (レス) id: 2bf9800fc9 (このIDを非表示/違反報告)
飛翠(プロフ) - ひかさん» 応援ありがとうございます！毎日更新できるように頑張ります！！ (2018年10月15日 21時) (レス) id: 01bad502bd (このIDを非表示/違反報告)
ひか - 初コメです！グルさんが吹いた所らへん自分も吹いてしまいましたwwwこれからも頑張ってください！！！ (2018年10月15日 0時) (レス) id: efdd15773c (このIDを非表示/違反報告)
飛翠(プロフ) - 紺狐(ユウ)さん» コメありがとうございます！ひとらんは癒しです(*´ー｀*)更新頑張ります！ (2018年10月9日 20時) (レス) id: 01bad502bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飛翠 | 作成日時：2018年9月29日 1時
