11話 ページ14
tn side
tn「自分何言っとるかわかっとる？」
グルさんが突然身知らずの奴をメンバーに入れようなんて可笑しな事言うはずがない。
tn「今更慈善活動でもやるつもりなんか？」
gr「__トン氏は覚えてないのか」
は、と自分の口から空気の抜けるような声が漏れる。
gr「前首領の弟、メロッティ医薬品会社の社長わかるだろ」
メロッティ医薬品会社。裏社会ではなく表社会で活躍する会社だったが、前首領の弟の会社だったため医薬品を購入する際はいつもその会社だった。
gr「その娘だ、Aは。トン氏も何度か会った事があるだろう？」
そういえばと必死に自分の記憶を辿ると思い当たる節がある。
でもあの会社は、
tn「何年も前に殺されたやないか、あの夫妻」
そう、前首領の弟と知られてしまったのか何者かに殺されていた。
しかもその時の第一発見者は当に俺とグルさんだった。あの日、前首領が連絡がつかないから様子を見てきてほしいと言われ、着いた時にはもう手遅れ。4人家族内、夫妻は既に息を引き取った状態で1人は死体がなく行方不明。俺たちが唯一保護できた残りの1人がAだった。
gr「名前を聞いてまさかとは思ったが、こんな所で会うとはな」
tn「裏社会には踏み込まない様にしたはずやろ」
確かに保護したのは俺らだったが、裏社会に巻き込みたくないと言う事から施設に入れられたはずや。
gr「出会ってしまったなら仕方がない。これも何かの縁だろ」
グルさんが不敵な笑みを浮かべる。
tn「、、あの様子じゃAは覚えてへんやろ」
gr「そうだな。Aも小さかったし、あれ程のトラウマを味わったんだ。脳が防衛本能であの時の記憶を覚えていないのかも知れないな」
俺にとってもトラウマの様な事件や。何の因縁なのか。
gr「メロッティの姓を捨てたのも思い出に触れないための防衛本能か」
tn「思い出したくない記憶なら俺らは干渉しないのが最善とちゃうか」
gr「俺たちが唯一救えた命だ。もう裏に入ってしまったのは仕方がない。俺たちが守らないで誰が守る？」
グルさんの目はもう決意した目だった。こうなると止められないのは長年の付き合いでわかっとる。
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飛翠(プロフ) - 白兎さん» 面白いって言ってもらえて嬉しいです(*´-`)リアルなファンタジー目指して設定細かくしています！ (2018年11月9日 0時) (
レス) id: 01bad502bd (このIDを非表示/違反報告)
白兎 - 話がリアルで面白いですね！時々くるネタだったり、急に始まるバトルシーンかっこいいです！これからも頑張ってください！！影で見守ってます(( (2018年11月8日 0時) (レス) id: 2bf9800fc9 (このIDを非表示/違反報告)
飛翠(プロフ) - ひかさん» 応援ありがとうございます！毎日更新できるように頑張ります！！ (2018年10月15日 21時) (レス) id: 01bad502bd (このIDを非表示/違反報告)
ひか - 初コメです！グルさんが吹いた所らへん自分も吹いてしまいましたwwwこれからも頑張ってください！！！ (2018年10月15日 0時) (レス) id: efdd15773c (このIDを非表示/違反報告)
飛翠(プロフ) - 紺狐(ユウ)さん» コメありがとうございます！ひとらんは癒しです(*´ー｀*)更新頑張ります！ (2018年10月9日 20時) (レス) id: 01bad502bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飛翠 | 作成日時：2018年9月29日 1時
