battle37 ページ38
*ひとらんらん side*
無事オスマンたちの家に着き、すぐにオスマンを寝かせる。
疲れのせいか、オスマンはすでに眠りに落ちていた。
その寝顔を見下ろしながら様々な思いを巡らせていると、横からマグカップが差し出された。
？「君も疲れたでしょ」
白衣の男が、にこやかにそう言う。
ひ「あ、ありがとう…ございます……」
戸惑いつつマグカップを受け取り、暖かいココアを口にする。
？「自己紹介がまだだったね。俺はしんぺい神。彼らと同じ部隊で軍医をしていた者だよ」
ひ「ひとらんらんです。あの…オスマンは……？」
「あぁ……」とぼやき、コーヒーに口をつけるしんぺい神さん。
し「アレが、彼の消えないキズさ」
マグカップを置き、しんぺい神さんはオスマンを見下ろす。
し「話してよさそうな事は話しておこうか……」
チラリと俺の方を見てすぐ視線を戻し、しんぺい神さんは語り始めた。
し「戦場でやられたんだ。敵にこう……口の中に銃口を突っ込まれてね」
自分の口に指を入れ、説明するしんぺい神さん。
し「兵器用とはいえインクはインク。実弾でない事が幸いしたのか、死にはしなかった。……その代わり、後遺症が残ってしまってね」
ひ「……インクを受けると…インクを吐き出す……？」
し「そ。最悪死に至る。……まぁ、日頃から薬を服用してるから、可能性は無いに等しいけどね」
目を細めて黙り込んだしんぺい神さんだが、俺の方を見てふっと微笑んだ。
し「……時が経つのは早いなぁ、ホント」
ひ「え……？」
し「───“君”なんやろ？」
ひ「あ……」
その瞬間、俺はこの人の事も思い出した。
し「話は、あの時オスマンから聞かされたよ。……オスマンの奴、あの時の事かなり気にしてるからさ。言ってあげなよ、君の口から」
ひ「……はい」
ゆっくりと頷く俺を見て、しんぺい神さんは満足そうに笑みを浮かべた。
し「じゃあ、そろそろみんなに報せてくるよ」
コーヒーの入ったマグカップを手に取り、しんぺい神さんは出ていった。
その直後───オスマンの目が微かに開かれた。
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空文 加菜(プロフ) - そらさん» ありがとうございます！！ 楽しんでいただけて何よりです…！ これからも頑張ります！ (2018年7月17日 5時) (
レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
そら - スプラもすきですが、わたしは細かいことはきにしないたちなので、読んでてとっても楽しいですよ。個人的にはtn推しなので、これからの展開にも気になってるところです！暑い日が続いてますが、完結のその日が迎えられるよう応援してます！ (2018年7月17日 1時) (レス) id: 97a883ef1b (このIDを非表示/違反報告)
空文 加菜(プロフ) - 夕張メロン(+ロボロ推し隊長さん» そういう事ですね。紛らわしい設定ですみません…(>_<;) (2018年7月14日 8時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
夕張メロン(+ロボロ推し隊長(プロフ) - 勝手にまとめますすみません。この作品の舞台はハイカラシティ、でも作者さんが好きなためマニューバーがある、それ以外はハイカラシティ、でいいですかね？ (2018年7月14日 8時) (レス) id: ddde3ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
空文 加菜(プロフ) - 5歳児な初心者さん» ハイカラスクエアの知識が無いんですすみません…。納得がいかなければ読まなくて構いません。どんなに指摘されても、もう何も変えるつもりは無いので(;´Д｀) (2018年7月14日 8時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
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