【小説】物語の主役は我々だ！【詰め】 (ページ12)

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(5)．おつかえページ12

｢あれっ？メリーなにやってんのこんな時間に｣
｢うつくん！おはよっ｣
｢お、おはよう…え？マジでなんでこんな朝早くからここに？Aちゃんは？｣

あれ？
何度時計を確認しても時刻はきっかり朝の10時を指している
グルちゃんに帰ってきたよ報告と頼まれていた買い出しの確認をしたかったから総統室に来たはいいけど、ほんとーにどうしてメリーが？
いつもならAちゃんが一緒に居る筈なのに見当たらないし、それかこの時間帯なら保育園かなのに。
ってかグルちゃんの部屋やのに家主不在って何？
誰やメリーひとりにしたんは！別に2人きりが嬉しいとかじゃ…

｢うお？おぉ〜大先生おかえり｣
｢ビッッッ……クリした！ゾム！頼むから普通に声掛けてくれ！｣

背後から声がしてマジで心臓口から飛び出たか思ったわ。ふざけんな。

｢大先生また朝帰りかよ｣
｢ほっとけ｣
｢だから知らんかったんやろ？昨日からメルうちにお泊まりやねんで｣
｢ね！｣
｢ね〜！｣

えっ……？？

｢はぁ！？それならそう言うといてよ！やったら女の子んとこ行かずにずっとここでメリーと遊んどったのに！！｣

タイミングわっっる！！！なんで！？
お泊まりって…じゃあ丸一日メリーはここに居ったってこと！？
はぁ〜〜まじつっかえ。

｢メリ〜…遊ぼ｣
｢ゾムにぃが遊んでくれるもん！うつくんはいなくてもいいよ！｣

満面の笑みでなんて毒を吐くんだこの子は。末恐ろしい。そんな子に育てた覚えはありませんっ！
ゾムめ！何ニヤニヤしてんだよ！勝ったと思うな！

｢メリ〜～～～～～～｣
｢だってつかえてるでしょ？｣

つかえ…仕えてる？なに？
ゾムと2人してキョトンと彼女を見つめる

｢つかえてるうつくんはゆっくりおやすみしてていいんだよ！｣

あっっっ♡
疲れてるうつくんのこと心配だから休んでいいよってことか〜…なんて子だ。

｢メリーめっちゃええ子やん…｣
｢何泣いとんねん。さっさと部屋帰れ｣
｢嫌や！メリー、おれこの通り元気元気！やから一緒に遊んでもええ？｣

メリーは少しだけ考えて、もう一度花が咲くような笑顔を見せた

｢うんっ！｣