11キロ目 ページ11
それから、2年後。
『…ただいま、大阪。』
東京での新プロジェクトが成功し、晴れて帰ってくることとなった私は、新幹線から降り、辺りを見渡す。
懐かしいビル群、ガヤガヤとした街の喧騒、どれもこれもが安心材料となっていた。
変わらないなぁ…そんなことを思いつつ、大きな荷物を抱えながら自宅へ戻る。
『そーいえば…あいつ…場所変わってないかな…』
もし変わっていたら…ちょっと悲しいかな？
私が戻ってきたことなんて知らない。
お互い忙しかったことから連絡すらとっていなかったのだ。
『確か…ここだったはず…』
休日の朝、用事がない限りは家にいるだろう。
いることを願いながら、チャイムを押す。
「はーい。どちらさ…え。」
『久しぶり、ロボロ。』
「っえ、ええええええええええええっっっっ!?」
ﾄﾞｻｰｰｯ!!、ｽﾞｻｰｰｯ!!ｽﾞﾓﾓﾓﾓ!!
余程驚いたのだろう。部屋の中が散らかる音がした。
『おーい、大丈夫？』
「な、何でAおるん!?」
『今度からまた大阪で仕事することになったから…とりあえず、入っていい…?』
「あ、ええで…」
「そうか…お前も出来んかったんか…」
『何でだよぉぉぉぉ!?めっちゃ頑張ったのにぃぃぃ!!』
東京での土産話をしつつ、お互いの変わらない恋愛について、傷の舐め合いをする。
「でも…A、ちょぉ痩せたんちゃう？」
『本当にちょっとだけだけどね…ロボロは…変わらないねぇ…身長も。』
「喧しいわ!!壁にめり込ませるぞ!!」
『なにその脅し怖い。』
ロボロとのやり取りも久しぶりな気がする…
うーん…無性にジムに行きたくなってきた…
『ねぇロボロ…』
「もしかして、お前も…？」
「『ジム一緒に行こう!!』」
こうして、再会した彼らはお互い無事に春を迎えられないままジムへ行き、「モテたい」という欲望のままに体を動かすのであった。
『今度は絶対、モテてモテてモテまくってやるぅ!!』
「可愛い彼女作ってあいつら(他メン)に自慢したるぅ!!」
今日も今日とて、彼らは戦い続ける。
未来の春を掴むために。
第三部、完!!
「はい、もう１セットいこか〜。」
『もう許してぇぇぇぇ!!』
Happy end…？
終わり
ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←10キロ目
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 237人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うるふ - やべぇwこの小説めっちゃ好き、、、作者やばい、、、人間じゃない能力持っとる、、、w(いい意味でだからね？！) (2020年3月11日 5時) (
レス) id: b2f70beae4 (このIDを非表示/違反報告)
8xrzMXsemlztthS(プロフ) - 最後がただの「お願いマッスル」で笑ってしまいましたwとても面白かったです！ (2020年3月6日 14時) (レス) id: 947a1a5f96 (このIDを非表示/違反報告)
クロノス - サイドチェストってww (*´-`)なんかツボっちゃっておもろかったです (2020年1月11日 12時) (レス) id: 25a024680a (このIDを非表示/違反報告)
茶壺(プロフ) - 完結おめでとうございます！たくさん笑わせていただきました！素敵な作品に出会えてよかったです。ありがとうございました！ (2019年11月23日 12時) (レス) id: aad1a9e4ae (このIDを非表示/違反報告)
NAME(プロフ) - 取り敢えずは、完結ということで!!ここまで作品を楽しんで下さり、有り難うございました。また、何かの作品で。 (2019年11月23日 12時) (携帯から) (レス) id: 8793375dfc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：NAME x他1人 | 作成日時：2019年9月15日 1時
