第48話 地獄？ ページ14
その後、男たちはわいせつ行為で現行犯逮捕。警察に連れてかれた。
事情聴取は明日でいいと言われ、次の日に事情聴取を受けて、一件落着。
色々あったけど、楽しかったから結果オーライってやつだな。それから長い夏休みが終わり、学校が始まった。
そして、始業式から数日後、珍しく生徒会室には全員集まり会議をしていた。
gr「…ついにこの時が来てしまった…」
tn「すぅっ…そうやな」
os「地獄が…」
ci「？何かあるんですか？」
em「それは、ですね…」
shp「舞踏会？」
ht「そう、3年だけのね」
エーミールさんの説明によれば、9月の半ば頃に3年生は舞踏会があるらしい。なんでも、最後の3学年の行事だとか
『なるほど…』
ci「なんでそんなに落ち込んでるんですか？」
gr「…毎年、舞踏会では3学年全員、必ず、パートナーと一緒に参加しなければならない」
ut「…そんでもってパートナーは1、2年生の中からも選べるんや」
shp「ぇ、と言うことは……」
kn「毎年、女共に誘われまくられるっちゅうわけや」
zm「毎回うっとーしいし、必ずトラブル起きるから面倒やねん」
なるほど…確かに、生徒会の人達はみんな顔いいからな…
gr「だが、俺は違う！！俺は、ラルフと行くんや！！」
そっか、婚約者がいるなら、その人と行くのが妥当だもんな…
ut「ええなぁ、ラルフちゃんと舞踏会〜」
os「ラルフちゃん！今回も俺がコーディネートしてええやろ？な？」
ut「俺もやりたい！」
『ぇ、では、お願いします…！』
gr「鬱、余計なことをしたら……分かるよな？」
ut「ﾋｬｲ」
グルッペンのドス黒い威圧に喜んでいたウツさんの雰囲気が一気に怯えたように変わる。
周りも野次を飛ばし始めれば内ゲバに発展していった。
それにしても、舞踏会…か。
これで、グルッペンと踊れるのは最後になる。最後の思い出として、しっかり踊りぬこう。
そうなれば姉さんと兄さんに教えを乞わなきゃだ…うぁ、嫌だ…
そんなことを悶々と考えていればグルッペンから声がかかる。
gr「ラルフ」
『は、はい！』
gr「人前で踊るのは久々なんだ、練習に付き合ってくれないか？」
『ぁ、私も久しぶりで、しっかり踊れるか分かりませんけど…』
gr「ふ、一緒に練習すれば感覚を取り戻せるだろう。な？」
『…ふふ、そうですね。分かりました』
gr「日程は後で決めよう」
彼と約束を取り付ければ、嬉しさに頬が緩む。
舞踏会もそうだけど、練習も楽しみだなぁ。
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碧翔 - 完結おめでとうございます！ (2021年5月2日 20時) (
レス) id: 6cb4d1b5e6 (このIDを非表示/違反報告)
明日花フォルテ(プロフ) - 前編から読ませていただきました！すごく面白かったです！更新頑張ってください！ (2021年3月6日 14時) (レス) id: 5e39ac861e (このIDを非表示/違反報告)
幸逢(プロフ) - ぽんさん» ご報告ありがとうございました。しっかりと外しておきます。 (2021年2月27日 19時) (レス) id: 6bed71fd46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幸逢 | 作成日時：2021年2月27日 18時
