第46話 危機 ページ12
とにかく人目のつかない場所へ行きたかった。
無心で走っていれば、着いたのは神社の裏で人が全くいなかった。
人がいなくて安心し俺はその場でしゃがみこみ、溢れる涙を隠すように顔を覆う。
なんで、こうなるんだ。俺が、俺が男だったら良かったのに。
そうしばらく泣いていれば、ザッと人が来る音がした。
一人ではなく、複数人で
mb1「君？ここで楽しいことできるって言ってた子」
『え…？』
mb2「この子でしょ！ほら、金髪で黒い着物に簪つけてる子」
mb3「というか、この子しかいないしねぇ？」
『なん、なんですか…』
mb1「恥ずかしがるなよ、きみの友だちに聞いたよ？楽しいこと、させてくれるって」
そう言って大柄の男たちは俺に詰め寄ってくる、俺はそれと共に後ろへと下がるも、走り出すほどの余裕はなかった。
なんだ、こいつら、何の話を…
mb2「逃げないで、あーそびーましょっ」
mb3「うわぁ、容赦なっ」
近くに居た男に腕を掴まれれば、精一杯逃げようと力を入れるが、体格が違いすぎるのか、恐怖で力が出ないのかビクともしない。
なんで、なんで、こうなるんだよっ。俺はただ、思い出を作りたかっただけなのに。
涙を薄ら浮かべるも、それはこの男たちにとっては興奮させる材料にしかならなかった。
mb1「じゃ、始めようか？」
そういい、正面にいた男の顔が近づいてくる。
ああ、もうダメだなと思い目を瞑る。
gr「おい、何をやっている。」
『…ぇ』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
碧翔 - 完結おめでとうございます！ (2021年5月2日 20時) (
レス) id: 6cb4d1b5e6 (このIDを非表示/違反報告)
明日花フォルテ(プロフ) - 前編から読ませていただきました！すごく面白かったです！更新頑張ってください！ (2021年3月6日 14時) (レス) id: 5e39ac861e (このIDを非表示/違反報告)
幸逢(プロフ) - ぽんさん» ご報告ありがとうございました。しっかりと外しておきます。 (2021年2月27日 19時) (レス) id: 6bed71fd46 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：幸逢 | 作成日時：2021年2月27日 18時
