短編集か…短編集っ！？…草【d!】 (ページ20)

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A目線

…多分鬼になると、ロボロは正常に頭が使えなくなるのだろう、って思ってた。
私を探すときくらいは、歩けば良いのに、私を見つけて、追いかけてきても、すぐに息が荒くなっている、演技をしている。

A『あと少し…』

現にもう、出口へ行けば帰れる。
…今は3時ちょい前。
本当に捕まえる気はあるのだろうか。
…あの時も最後まで、捕まえなかったし。

A『…』ﾀｯﾀｯﾀｯ

小走りで出口へ向かう。

天乃｢～♪｣

鼻唄を歌い、スキップでこっちへ向かって来る。
そんなんで、捕まるわけ………

A『あれ…』

体に力が入らない。

天乃｢やっぱりぃー！ここのチェストに入ってる、食べ物食べたやろ？リンゴとか。｣
A『くっそぉ…！』

確かに、食べた。
いつもより、お腹が空いて、走れなくなったから。
…食べたら回復して。また空いて。
の繰り返し。

天乃｢鬼ごっこは終わりやな。｣ｼｭﾝｯ
A『っ！？何で、最初から使わなかったの？』
天乃｢楽しみたいやん？｣
A『……あんたさ、ロボロでしょ？』

rb｢あぁ、ばれてたん？んふふ、いつから？｣
A『追いかけてきたとき。あのさぁ、覚えてる？鬼ごっこしたときに、鬼がロボロで、私が捕まらなかったとき。』
rb｢おん。｣
A『あんときとおんなじ目、してたから。』
rb｢それだけでかぁ。｣
A『それだけ。』

rb｢じゃ、リベンジってぇ、ことで。鬼ごっこは俺の勝ちや。じゃーな。A。また今度。｣
A『次は勝つから。じゃ。またね。』

ｻﾞｼｭｯｯ

rb｢はあ…あいつら、元気かなあ。｣