ご乱心 ページ26
ふっと影がさしたのに気がついて、ばっと振り返る。
まさかゾムじゃねぇだろうな。
だがそこにいたのは意外な人物だった。
『…………え？』
私のことなんか目もくれずに莉緒が去っていった方向を見つめている。
そして、ゆっくりとこっちに視線をずらした。
不快そうに私を見下ろしているのは書記長様だった。
『…えっと、…い、いつからおられました…？？』
そろりと聞くと、舌打ちをしてから強引に私の腕を引いた。
『あっ、いってえ待ってそこ怪我してるとこ、聞いてないですね！！』
包帯を巻いた上からガシッと掴まれてめちゃくちゃ痛い。騒いでる私なんか気にせず…てか聞こえてんの？？
ツカツカとどこかに歩き出した。
そのまま歩いて…歩かされてだな。ついたのは総統補佐書記長事務室。書記長様の事務室(仮)である。
他に自室があるのにほとんど事務室で過ごしてるからねこの人。
私を部屋の奥に放り投げると乱暴にドアを閉めた。
『もっと丁寧に扱ってくださ……え、』
転びそうになって、振り返ってそう言うと書記長様がすっごい近くにいた。
ん？近すぎじゃね？ぶつかるレベルですけど。
そのまましかめっ面のまま、書記長様は私の服に手を入れた。
……え?
『ちょ、待て落ち着いてください、私は総統じゃないですよ』
もちろん抵抗するよねてかどうした書記長様ご乱心なの気を確かに！てかそんなしかめっ面で手入れないでくださるかな！
私なんか襲ってどうすんだよ貴方は！！
私の抵抗をものともせずに服の中をまさぐって、ある所で動きをピタリと止めるとその部分の服を剥いだ。
…え？剥いだ？
『まっ、お気に入りなんですよこの服ぅ！！』
相変わらず変わらない表情の書記長様に訴えるが、まったくもってこっちを気にしていない。
私の存在ちゃんと認識してください！！
その剥いだ部分をじっと見つめると、ポイと後ろに放り投げた。
…あ、ゴミ箱入ったすげぇ。
そしてやっと服の中の手が離れた。
あービビった。純粋な女の子に何してんだこいつは。
『っはぁ…えっと、カメラですか？』
「放射性追跡元素。」
『ごめんなさい理系じゃないんです。』
「GPS。」
『なるほど』
多分書記長様いい先生になるね。
じゃなくて、なんで私に付いてんだ？
はてなを浮かべてると、不意に書記長様が私の靴を指差した。
「靴底、見てみ。」
言われた通り見ると、そこには小さい機械が付けてあった。
……これは…録音機…？
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若草 翠 - ん？あれ？ちょっと作者さん？なんか終わったことになってますよ?!続きはぁ？まさかこれで終わりじゃないですよね中途半端過ぎます呪いますよ?!汗 (2022年4月10日 20時) (
レス) @page43 id: 3991d49295 (このIDを非表示/違反報告)
氷河 - いきてますかぁ〜〜〜〜？！(大声) (2021年4月14日 10時) (レス) id: c276ce50af (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - このお話好きですー！！！……あれ…………続きがない……？ (2021年4月1日 14時) (レス) id: 8e9c19a797 (このIDを非表示/違反報告)
Rainﾚｲﾝ - 花仙さん» え、死んじゃた？大丈夫ですかｧｧｧｧｧ？(((殴られたぁ (2020年6月6日 21時) (レス) id: cc7660b0c0 (このIDを非表示/違反報告)
花仙 - やばい。いい話過ぎて死ぬ。。。あれ？なんか体が透けて、、、あ。（察し） (2020年1月1日 14時) (レス) id: b2f70beae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピポ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pipo1945/
作成日時：2017年8月29日 2時
