莉緒ﾁｬｧﾝ ページ25
「久しぶりね？裏切り者さん」
『本っ当に久しぶりだなお前忘れてたわ』
まるでボスのように出てきた莉緒ちゃんに真顔でそう告げる。
いや実際忘れてたでしょ。何話ぶり？
っていや、こいつのことはどうでもいいんだって。
『で？何の用？楽しくお話って雰囲気じゃないわよね』
皆に守られてるお姫様が自ら会いに来てくれるなんて最悪なんですけど。
これ、またなんかやられるパターンじゃないの？
「ふふっ、察しが良くて助かるわ。ただの能天気じゃないのね。」
『さりげなくディスってくんのなんなの？』
楽しそうにクスクス笑う莉緒。
そしてゆっくりと、手を上げた。
指差した先にあるのは私の服の内ポケットだった。
「ね、そこに"証拠"があるんでしょ？」
『ざんねーんこっちでしたー』
「どこだっていいわよめんどくさい！」
何を言い出すのかと思えばそんなことかよ。
普通にポケットの中を指してダメだしする。
事実的に言うと、ここには証拠無いんですけどね。
「それ、勝手に見せれば？」
『え、いいの？ありがとう。じゃあグルちゃんに渡してくるわ』
「アンタが見せんのよバカじゃないの！？」
嫌だって絶対皆グルちゃんの方が信じるでしょ。
私が見せても合成だーとかなっちゃうだろうし。
「…ただ、その証拠を提示した人は言いふらさせてもらうわよ」
『まじかぁ。じゃあできないじゃん。どうしよっかな』
「諦めんのが早いのよ！本当あんたって心無いよね！せっかくの証拠無駄にする気！？」
『普通に利得を考えただけですけど？』
莉緒ちゃんツッコミ早くない？うまいかは別として。
でもロボロはバレたくなくて私に渡してんだもんな。じゃあバラせないなぁ。
よって証拠が流せないじゃない。やばいんじゃね？
「まぁ、それでも見せたいなら見せれば？信用失うと思うけど。」
『まっさかぁ。味方蔑ろにするようなこと私しないもんね。』
「ふん、まぁいいわ。せいぜい必死に足掻けば？」
捨て台詞のように残して去っていく莉緒ちゃん。
おう、めっちゃ抵抗してやるからな。覚悟しとけよ。
そんなことに気を取られていた私は背後の影に気づかなかった。
ご乱心→←パードゥンって英語で聞き返すって感じの意味らしいよ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 724人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
若草 翠 - ん？あれ？ちょっと作者さん？なんか終わったことになってますよ?!続きはぁ？まさかこれで終わりじゃないですよね中途半端過ぎます呪いますよ?!汗 (2022年4月10日 20時) (
レス) @page43 id: 3991d49295 (このIDを非表示/違反報告)
氷河 - いきてますかぁ〜〜〜〜？！(大声) (2021年4月14日 10時) (レス) id: c276ce50af (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - このお話好きですー！！！……あれ…………続きがない……？ (2021年4月1日 14時) (レス) id: 8e9c19a797 (このIDを非表示/違反報告)
Rainﾚｲﾝ - 花仙さん» え、死んじゃた？大丈夫ですかｧｧｧｧｧ？(((殴られたぁ (2020年6月6日 21時) (レス) id: cc7660b0c0 (このIDを非表示/違反報告)
花仙 - やばい。いい話過ぎて死ぬ。。。あれ？なんか体が透けて、、、あ。（察し） (2020年1月1日 14時) (レス) id: b2f70beae4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ピポ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pipo1945/
作成日時：2017年8月29日 2時
