居場所はいつしかなくなりました。 (ページ3)

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日が暮れかけて来た頃、私の担当分の書類は全て終わっていた。あとは書記長にOKをもらうだけ。

パタパタと小走りで少し遠い書記長の席まで向かった。

相変わらず無理をしているらしい書記長の目の下には立派な隈が出来ていた。
目も充血している。

「書記長、終わったよ。…無理しないでね。」

「…分かっとるわ。

……よし、完璧や。また明日もよろしくな。」

「うん。」

さて、帰ろう。生徒会は各自その日の分のものが終わった人から帰るのだ。
いつもはゾムも一緒なんだけど…。今日はどうだろう？

チラリとゾムの方を見ていればコネシマ君と話しているようだった。
う～ん、邪魔するのも悪いし…。

そうだ、メール入れてから帰ればいいや。
さっきからチラチラ薫ちゃんの方見てたし多分一緒に帰りたいんだろう。

携帯を取り出し、先に帰ってるね、とメールを入れてから生徒会室から出た。

「さよなら～…」

「あっ、Aさん！さよなうなら！」

「うん、またね。」

「うん！」

私は出来る子だと信じなさい。