先に進む tn.side ページ14
「酔った勢いとか、正味んなこと関係あらへんよ」
大事なんはその後のケアや、と俺の分のコーヒーも持ってきながらゾムは言う
「……ケア？」
「おん。ここにおるってことはお前彼女置いてきたわけやろ？」
「……おん」
「何かしてきたか？」
何か……ベッドへ運んだのと置き手紙とお金と…
「それでえぇんよ。トントン。まだし足りない言うんやったら今度会った時に謝ればえぇねん」
「そんなんでいいんか」
「やって所詮ワンナイトラブやろ？」
それとも、本気なん？とコーヒーを飲みながら問いかけるゾム
何も答えられないでいれば、ギッと横の椅子に座ったゾムに目を見つめられる
「トントン。いつまでもアイツに引っ張られとったらアカンよ」
ズキンっと胸が、心臓が痛んだ
「生きてる人間は先に進まなアカンねん。……お前がどれだけアイツを思っとったかは正直計り知れん。けど…けど、ここで留まるんはアイツの為にもならんで」
翡翠の目が揺らぐ
自 殺 をしたアイツは俺だけでなくゾムとも幼馴染であった
抱いていた感情こそ違うが悲しいのはゾムも同じな訳で
後悔してるのは俺一人だけや無かったんか
妙に腑に落ちた気がした
「……わかっとる、つもりなんやけどな」
こんがらがってきた頭に収集をつける為、ゾムが持ってきてくれた熱いコーヒーを飲む
程よい苦さが口内を刺激し、カフェインに頭が冴える
時間はいつの間にか朝礼の間近まで迫っていた。
ギッと隣で椅子の軋む音が聞こえた
ゾムは立ち上がってニカッといつも通りの笑みを浮かべた
「難しく考えんくてえぇねんで！他の考えなんて無視して自分の欲に忠実に生きたらえぇねん！」
「……欲に忠実すぎて周りを困らせてるやつを知ってるから抵抗があるんだよなぁ」
ニシシッとギザギザの歯を見せて笑うゾムに釣られて口角が上がる
さて、時間だ。朝礼に行かなければ
椅子から立ち上がり1つ背伸びをする凝り固まった身体がポキポキとなるのが少し心地いい
ゾムと並んで朝礼へと向かいながら、頭の中は彼女でいっぱいだった
「Aさん…か。」
また、会えたらえぇな
奇跡的な再会を果たすまで残り数時間
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おぼろどうふ(プロフ) - レグルスさん» こっちも見に来てくださってありがとうございます！tn氏も行け行けになったんでこれからはもっとデートとかするつもりっすよ！楽しみにしててください！ (2021年1月7日 16時) (
レス) id: c248a8f0c7 (このIDを非表示/違反報告)
レグルス(プロフ) - いいぞもっとやれ。個人的にはお出かけパートもまた見たい気がしてみたりw ちょっとしたリクエストです！投稿楽しみにしてます！ (2021年1月6日 22時) (レス) id: 46797e0a70 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろどうふ(プロフ) - まめさん» shoの方に触れた方初めてです…！細部まで見てくださってありがとうございます！ (2020年12月31日 8時) (レス) id: c248a8f0c7 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - tnさんもいいけど、shoの太陽のような微笑みって言う文章最高すぎます！！！ (2020年12月31日 0時) (レス) id: e8a3698850 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろどうふ(プロフ) - 鮭鍋eVentさん» おお！こっちの作品まで見ていただきありがとうございます！まだまだ萌えさすんでここで離脱はまだ早いぜぇ！？((キチガイ (2020年12月30日 23時) (レス) id: c248a8f0c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おぼろどうふ | 作成日時：2020年11月15日 16時
