心が１０個 ページ11
「『シッマがね、いてくれてるから。私毎日が楽しいの。生きることの意味を感じるの。』って
いつも言ってるんだって。そしてね、Aちゃん毎日泣いてるんだって。
『シッマに迷惑しかかけてない…私、シッマに何もできてない。』家に帰ったとき
ずっと言ってるって。Aちゃんのお母さん、こがねくんには感謝しかないです。
そう言ってずっと頭下げてくれたの。こがね。私の自慢の息子。
本当はね、勉強とかもっとしてほしい。でも、こがねはそれ以上に大事なことをしていたのね。
Aちゃんとずっと一緒に過ごしてきた。こがねは自分で気づいてないかもしれないけど
Aちゃんをずっと、ずっとずっと支えていたの。だからねAちゃんこがねに嘘ついたのね。
あと五年だって。
こがねを心配させないように。こがねに迷惑をかけないようにするために、ね。」
kn「は？あと、五年？ほんまやんかそれ。Aから言われててんぞ。」
「あぁ、こがね知らなかったのね。これも大事な話。
Aちゃんね、あと一か月持つか分からないって。」
kn「ちゃう！Aはっ！五年や。そんな、一か月だけやなんて聞いてない！そんなん嘘や！」
母さんの言葉が信じられなくて。
自分が何を言っているのかわからなくなっていた。
そんなことはない、そんなはずはない。
そうやって自分に言い聞かせるけど、母さんの言葉と表情がそれが真実なんだって物語っていた。
「こがね。信じられなくてもいいのよ。でもね、嘘だって決めつけるのはダメ。
Aちゃん悲しむよ？こがねのため、とそう言ったの。わかるよね？こがね。」
kn「…母さん。俺な、信じたくない。やっぱりずっと一緒におったわけやし。
Aが隣にいないなんて信じられん。でも、嘘やと決めつけるのはよくなかったな。」
「そう。わかったんやったらいいんやよ。」
もう母さんは泣いていた。
母さんの顔はぐちゃぐちゃで、それでも無理して笑ってて。
いつの日かのAのようで、思い出してしまって息苦しい。
「だからねこがね。Aちゃんとずっと一緒にいてあげてね。
Aちゃんのことを信じてあげてね。」
kn「俺は人を裏切らへんよ。」
ほら、とハンカチを渡してくれた母さん。自分の涙も拭かずに。
kn「おれな、九時からAと会うねんな。話ししてくるわ。」
「部屋で少し待ってれば？」
そうするわ、とつぶやいて階段を上る。
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ぜろ(プロフ) - クロノスさん» うわん…ありがとうございます。クズシマちょっと笑っちゃいましたｗ (2020年1月24日 14時) (
レス) id: 245f42d98f (このIDを非表示/違反報告)
クロノス - よかったですわ マジで （タイトルのとこのコネシマ の英語『クズシマ』と読んだなんて言えない、、） (2020年1月12日 4時) (レス) id: 25a024680a (このIDを非表示/違反報告)
ぜろ(プロフ) - 無色さん» コメントありがとうございますぅうう( ;∀;)二人ともＥＮＤ１では幸せな…はず！です(´・ω・) (2019年12月15日 17時) (レス) id: 245f42d98f (このIDを非表示/違反報告)
無色 - すごいいい話でした！軽く泣きかけました(￣▽￣;)二人とも幸せになっているといいな（´・ω・｀） (2019年12月13日 15時) (レス) id: 3580e498d4 (このIDを非表示/違反報告)
ぜろ(プロフ) - 美希さん» このお話のシッマさん、過去には心あったっていう設定なんです！ここから少しずつタイトルの意味、分かっていくので！！！！楽しみにしていてください！美希さん、コメントありがとうございます！ (2019年2月7日 14時) (レス) id: aa0aa3566b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぜろ | 作成日時：2018年11月4日 22時
