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乾いた音と共に、頬に広がる鈍い痛み。
突然の事に驚きを隠せず、叩いてきた相手……トン氏を凝視する
トン氏は目に涙を溜め、僕よりも驚いたような顔をしながら口を開いた
「大先生、お前の事は前々からクズやと思っとったけど……まさかここまでクズやとは思わんかったわ。乳母が疲れとるん分かっとったんなら、育児が大変なこと分かっとったんなら何故対処せんかった？人手増やすとか何かできたやろ？………"僕もそんなに気にしていない"？……娘殺されかけたんやぞ？気にしてないってお前……ほんまに親か？人間か？まともな人間が言う台詞ちゃうぞ。………ほんまに、こんな奴の元に生まれてきたAちゃんが可哀想でならんわ。この事態は、お前が引き起こしたんやぞ。」
そう言ったトン氏の頬に、一筋の涙が流れる。
トン氏の言葉に、涙に、心が締め付けられるような感覚を覚えた。
「あかん、ここにおったらお前の事殴りたくてしゃーない。……よく考えるんや大先生、その子の親はお前しかおらへん。」
そう言葉を残し、足早に医務室を去っていくトン氏
他の幹部達も、トン氏に続いて医務室を出て行った。
最後に、ゾムが拘束された乳母を担いで医務室を出ていく
「……大先生も、出て行ってくれる？治療の邪魔。」
「…おん、すまん」
ペ神に冷たく言い放たれ、弾かれるようにして医務室を出る
トン氏の言葉が、みんなの軽蔑したような視線が、鋭利な刃物となって心を抉る。
否、そもそも僕が傷つくこと自体間違っている。
トン氏の言う通り、今回の事態は僕が引き起こしたことなのだから…。
「……ごめん。」
誰に対してかも分からない謝罪を虚空に向かって呟き、現実から逃れるように目を閉じた。
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すみれいん(プロフ) - 読み返すと先の内容がわかっているため涙が出ます。違う、そうじゃない、違うんや…とつ 呟きながら読ませていただいてます！ (2020年10月3日 21時) (
レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ガガ - 涙が凄い出てくる....ヤバイ、とっても良い作品でした。 (2020年3月10日 14時) (レス) id: a5ab59d983 (このIDを非表示/違反報告)
のと(プロフ) - あっ......ちょっとさっきの文章だめでしたかね...？すみません (2020年1月3日 14時) (レス) id: 2f54580e61 (このIDを非表示/違反報告)
のと(プロフ) - た。感動しました！ありがとうございます！ (2020年1月3日 14時) (レス) id: 2f54580e61 (このIDを非表示/違反報告)
のと(プロフ) - え..何この物語凄い...！！最後のこの話終わってないやんけっ！！やべぇ！！ってなった時、心が射抜かれた感じでめっさ衝撃的でした！！...あと、私事ですが「金を運んでんの馬なんじゃね？？いやそれは無いか....っえ！？馬じゃん」ってなってすっごく喜んでしまいまし (2020年1月3日 14時) (レス) id: 2f54580e61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音羽リン
| 作成日時：2019年12月21日 11時
