Daily Motion 8 【男性声優】

いつものこと ページ24

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時間になったのでアフレコが始まる。

今回の役は特にセリフは多くないので基本私は座っている。…ええ仕事はしてるよ。


にしても今回の諏訪部さんの色気はやぁーっばい、ほんとにこれは語彙力がなくなるほどにやばい。
ええのん？これ全国放送してええのん？

歯の浮くようなあっまぁいセリフに負けることなくあまぁい諏訪部さんの声に思わずにやけてしまう。
他の人の迷惑にならないよう端の席で壁にもたれかかるように肩を預け手の平で顔を覆う私を、共演者の方々が変な顔をして見つめていることはわかるのだけれども
諏訪部さんの「僕に恋をしてもいいんだよ？」が私に追い打ちをかけ、穴澤無言で悶絶。


やっとの事で休憩になり息をつきながら視線を上げると、目の前に当の本人、諏訪部さんがいらっしゃった。


『あ、諏訪部さん…』

諏訪部)「うん？どうしたの？」

『さっきの諏訪部さん、ほんとにあだるてぃっくで…』

諏)「ふふ、そう？」

『ええ、ほんと鼻血出すのこらえるのに精一杯でした』

諏)「…うん、だからってそんな真っ赤な顔で皆の前出るのはねぇ」


そういいながら自分がかぶっていた帽子をとって私の頭に深くかぶせてくれる。えっ、そんな人にみせられない顔してるの私？？


諏)「そんな可愛い顔、他の人には見せたくないな」

『え…、諏訪部さん、キャラになり切りすぎでは？』

諏)「ふふ、どうだろうね」


くすくす笑いながら私の横に腰かける諏訪部さんに、私の頬はまた熱くなる。
その熱が伝わってしまわないようさらに深く帽子をかぶると、諏訪部さんの手が優しく重ねられる。

そのままぽんぽん、と頭を撫でられどう反応したものか困惑していると


諏)「ああそうだ、はいこれあげる」

『え』

諏)「あとこれも」

『…女神からの贈り物…それはお菓子のごみだった…』

先ほどとは打って変わり、いつも通りの諏訪部さんに私もはっちゃけを取り戻し、私はまたパシられるのだった。




(うーん参ったねぇ)


かの人が少しだけ耳を赤くしているとは露知らず。

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