.參拾伍 ページ35
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「もしもし…」
「太宰さん、私です。」
静かな部屋に電話があった。
孤独の島に取り残された私は裏切り者の声
なんて聴きたくなかった。
でも、聴かなければならない気がした。
昔の本能がそうさせるのだ。
「なんだい？もう、会わないだろう？
別れの言葉なんていらない。」
「会わないって、まさか、見たんですか？」
夕焼けに染まる君かい？見たよ。
嫌って言うほどに嬉しそうな顔をしていた。
この目を抉りだしても、見たくはなかった。
＿＿＿あの日々を思い出して、
＿＿＿あの哀悼を思い出して、
＿＿＿皹の様に痛くて痛くて、
＿＿＿君を嫌いにならなければならない自分が阿呆らしくて、
＿＿＿君にしか感情を表せないのに、
君に私の感情を見せたことはなくて、
「……見たんですね。
私が離れて嬉しいですか？」
「あぁッ嬉しいさ。」
そうして、それで、辛いんだ。
「そうですか、私は森さんから頼まれた任務が終わったら
また、そちらに戻ります。」
女というものは愛す男のことを第一に考えておりますが、
男の気持などを考える女は少ないと言
えるでしょう。
ですが、それは男が不器用であって、
仕方のないことなのです。
女も男も、悪くはないのです。
「!?来るな………来るな!!
何故怨む奴の顔を見ないといけない！？
二度と会わなかったらお前を見る度に
彼奴のッ、
織田作の死に顔を思い出さなくて済むんだ！！
お前だって知ってただろう！？
織田作が何れだけ優しかったかッ、
どれ程一緒にいて、楽しかったかッ、
なのに、なのにお前が壊したんだ！！
安吾だって、未だ一緒に居れたかもしれないのにっ………」
「………だから、私が貴方の元へ帰るのです。
私のせいで苦しんでいるならば、
顔を見ない方がましですか？
どちらにせよ、私を恨んでます。
言葉で出来ないなら、行動にしましょう。
私は貴方が、他の人に八つ当たりをして、
手をださないのか心配なだけです。
それが、一番酷い事だとは思いませんか？」
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加奈 - 気になるんですが。 (2020年6月18日 14時) (
レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
黒木 - tomo☆さん» たまたま思い付いてバッと書いただけなので名前はなかったのですが、つけるとしたら『翹望』でしょうか。意味はひたすら待ち望むことです。ちなみに『翹望』の詩の下の部分は『残光』です。(詩ではないです。) (2016年9月23日 23時) (レス) id: 30aec25ac4 (このIDを非表示/違反報告)
tomo☆ - すいません、拾漆にでてくる蝶の詩の題名はなんですか。 (2016年9月20日 15時) (レス) id: da2441fb80 (このIDを非表示/違反報告)
黒木 - 華京院アリスさん» ありがとうございます。私も初めて小説を書いるので、アドバイスが出来る立場ではないですが、感動などを相手に伝えたいならそのような本や歌、映画などを参考にして書いています。かといって真似をしてはいけないので、毎日詩を書いています。お役にたてれば幸いです。 (2016年9月13日 16時) (レス) id: 30aec25ac4 (このIDを非表示/違反報告)
華京院アリス(プロフ) - はじめまして！読ませていただきました。感動しました(T . T)私も小説書き始めたんですが、こんな感動的な文章、書けません！もし迷惑じゃなかったらアドバイスとかもらえたりしますか？何度見てもいい文章ですね！更新頑張ってください (2016年9月12日 21時) (レス) id: 270ea87993 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒木 | 作成日時：2016年8月24日 19時
