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Aサイド




『うわぁぁぁっ!!!』






気がつくと私は、泣きながらさとみ先輩に襲いかかっていた。



『ずるいよそんなの!!なんで差別されなきゃいけないわけ?!ここは江戸時代?あんたたちそんなに偉いの?その変なヘアースタイルじゃ全然見えないけどっ』

「これはお前がやったんだろ!!ていうかお前らが弱いのが悪いだけだろ。俺、用事あるから。
じゃあな。」



手をサッと振り、桃色の煙が辺りに充満する。



「うっ・・・・これ、眠り薬・・・・?」



柊斗くんはすぐにダウン。


しかし私は!!!




『Eクラスにも学校生活を送らせろー!!』



泣いていたせいで、全然息を吸わなかったし、目にも涙が溜まっていたから、大丈夫だった。

あれ?もしかして、私、泣いている時が最強なんじゃない?



髪の毛見つけたのも、泣いてる時だったし。



「お前なんで眠らないんだよ!!もしかして俺の術にだけ耐性ついた感じ?
というか、どっかいけ!!」

『行きません!!Eクラスにも授業を受ける権利はあります!この学校に入ったからには!!』



どっかいけよ!! 行きません!! 俺の邪魔すんな!! 嫌です!逃げないでっ!!




「っ、はぁっ・・はぁっ・・・お前、しつこい。そろそろ諦めろ。武力行使すんぞ。
ちなみに俺の魔力は、この学園を破壊できるくらいあるからな。」



胸元に手を入れたかと思いきや、杖を取り出し、こっちに向けてきた。

私の頭の中では、某魔法学校物語の呪文が唱えられる。



「あ、ちなみにこの杖は生徒会メンバーしかもらえない、凄い量の魔力が込められてるんだ。
これを一振りするだけで、お前はダウン。それでいいよな?」



なにこれ、脅し?

私死ぬの?



さとみ先輩の手が、上から下に______


















「はい、ストップ!そこまで!」







声が聞こえたかと思いきや、5つの人影が、新しく増えていた。





『え・・・・え・・・・貴方達、は・・・』




「俺は生徒会長のななもり。さとみくんが新入生に手を出しそうだったから、慌てて来たんだ。」



そう言って、さとみ先輩をなだめにかかる、ななもり・・・先輩?

そして、にやにやしながら私を見つめてくる、赤・黃・橙・水色のカラフルヘアーの先輩たち。



「さとみくん、いくらムカついても新入生に手を出しちゃ駄目!良い?分かった?」

「・・・はぁーい。」


しぶしぶ、といった感じでさとみ先輩が、私に少しだけ頭を下げる。






____
きりわるくてごめん

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作者名:点P撲滅隊リーダー兼隊長兼事の発端者 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年8月12日 15時

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