時にはオタ活、推ししか勝たん ページ16
食堂を出て、僕たちはグラウンドに向かった。
「あぁ、そうだユノ、次の授業は飛行訓練なんだけど、今日は授業をしたい気分なんだ、だから」
「うん、1回ユノも帰る…あでもママ、1個だけいい？」
「ん？」
「ママ、僕になってる、心も」
あぁ、無意識だった。きっとこの体に馴染んできた証拠だろう。
「ママって呼んでていいのかな…」
「あぁ、いいとも、生みの親だしな」
「ありがとう、ママ！」
そう言ってユノは帰った。
僕は運動着に着替えた。魔法で服を変えれるというのは楽だ。さて、箒は乗れるだろうか。いや、そもそもグラウンドを何周出来るだろうか、腕立てなんて多分無理だろう。筋肉いらないだろ空飛ぶのに。
色々考えていると授業が始まった。
まずグラウンド30周、これ想像力でどうにかならないかと思い試したところ､疲れるほど想像力が鈍くなって無理だった。だから途中から数ミリ地面から浮いて走ってるように見せかけて、飛んで楽をした。
筋トレは言うまでもないので先生の前で堂々とサボった。筋肉無くても飛べると言い訳して、僕は1度もやらなかった。やらないなら箒は渡さんと言われたが、別に想像すればいくらでも箒は出せるからなんの脅しにもならなかった。
「おめぇ、すげぇなぁ」
と推しのエペルくんに言われて内心飛び跳ねた。そして何より推しとクラスメイトだったことが嬉しい、推しのために毎日来ようかな。
「エペルくんと言ったね」
「え？う、うん」
「んーっと……わど一緒に飛ばねぇが？」
「えっ？！」
「出身だっきゃちがうじゃよ、言葉同じなんだべさ」
「い、いいの？」
「…あぁ、もちろん、さぁ行こうか」
箒で空を飛ぶことは簡単だった。意外と王道な絵面で想像しやすかった。箒に乗ってエペルくんと雑談をする。
「え？君って同じ寮だったの？」
「あぁ、部屋から滅多に出ないから知られてないだけさ、寮長にたまに説教されるけど問題は何もない」
「強いんだね……」
「まぁな、今度僕の部屋に来なよ、お茶をしよう」
「いいの？！」
「あぁ、その時には僕のユニーク魔法も紹介する」
「嬉しい…ありがとう！」
「いや、かまわない。こちらもおs……君と友達になれて嬉しいさ」
危ねぇ、ボロ出るところだった。推しは強い。
授業が終わり、その後の授業はサボった。そのまま部屋に帰って優雅なティータイムをした。
「オタ活？」
部屋の掃除をしてくれていたミコトが呆れている。
「いいだろう」
「ハイハイ」
推しを分かれ、尊いんだぞ。
子供を侮辱されることが1番嫌いだ→←黒い石だけは渡せないのだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
神里(プロフ) - カナリアさん» ありがとうございます、頑張ります！ (2021年3月27日 14時) (
レス) id: 2475bb3e2f (このIDを非表示/違反報告)
カナリア - 良い作品です。更新頑張ってください！ (2021年3月26日 7時) (レス) id: 74f0a1383a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：神里 | 作成日時：2021年2月27日 11時
