◆観光客失格 ページ20
osmn side
細かい基礎情報からコツコツと質問を続けた今朝の尋問。
あまり迷うことも無く本当のことを答えてくれていたあの女は、どこの人なんかという質問にだけ、悩んだ末にわからないと嘘をついた。
そこで悩んでる時点で嘘ついてるってバレバレやねんけど。
そんな初歩的なことをスパイがやらかすか？なんて不思議に思ったりはした。
「珍しく優しかったじゃん」
護衛に着いてくれたひとらんが振り返りながらそう言った。
「今日だけめぅ」
「あーこわ。にしてもあの子やっぱり極東の方なんじゃないかな」
「ひとらんはそう思うの？」
「うん。同郷かは定かじゃないけど、ここら辺の血筋とはかけ離れてるよ、骨格とか」
「ならそう言えばいいめぅ」
「遠方から来たってのは本当なの？」
「それは本当みたいやね」
「なのにどこの人間かは誤魔化すのか、わかんね」
じゃ、俺は訓練場行ってくるね。と軍帽を被り直したひとらんは片手を振りながら去っていった。
尋問担当じゃないひとらんでも分かるくらいバレバレな嘘。
何隠してんやろなあ、ほんまに。
「応答せよ、ロボロ、応答せよ」
《こちらロボロ、オスマンどした？》
「あの女の情報、集まった？」
《はえー、無茶なこと言うてるのわかってらっしゃる？》
「あるやろ、外見とかのデータベース」
《ほんまに人遣い荒いで？まあ照合させてるんやけど》
「どうなん？」
《まだ半分くらいやけど、今んとこデータベースで一致するやつは出てきとらん。あいつが住んどった場所のライフラインの使用経歴も1ヶ月半前くらいからや。》
「そか、ありがとうな。またなんか分かったら教えて欲しいめぅ」
《了解》
どうせ一部始終を監視カメラで見ていただろうロボロにある程度まかせて、とある場所へと向かう。
「明日以降の尋問、どうしようかなー。」
あと数日もすれば兄さんが帰ってくるのだから、それまでにある程度は目処をつけておきたい。
まあ、兄さんがやれば全部がわかるんやろうけど、兄さんはあまりやりたくなさそうやからなあ…。
それなりに強そうな扉をノックすると、どうぞ、と声がする。
「どうしたんオスマン」
「よくわかるね」
「丁寧にノックするんはおまえくらいやからな」
ぐい、と背伸びをして肩をゴキゴキと鳴らすトントン。
勝手に書記長室にあるソファに腰かけ、一息。
「で、どうした」
「今日の尋問結果の報告めぅ」
「なんか分かったんか」
「んー、」
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ーーー - 好きです (3月13日 4時) (
レス) @page35 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
マリン(プロフ) - 楽しい作品ありがとうございます！続きも楽しみにしてます。 (2023年3月27日 10時) (レス) id: 26248b9bea (このIDを非表示/違反報告)
なな - お米様抱っこ好きですw (2022年10月15日 21時) (レス) @page28 id: 7cadbb1f0e (このIDを非表示/違反報告)
スンドゥブ左衛門(プロフ) - 無名さんさん» お返事遅くなりました。どちらに掲載したのか等をお教えいただけるのでしたら、是非お願い致します。ﾂｲｯﾀとかでご連絡頂けると助かります。 (2022年8月7日 8時) (レス) id: 2b12ea7bfc (このIDを非表示/違反報告)
無名さん - 失礼します！僕今、おすすめの作品を紹介していて、作者様のお名前と作品を出してもよろしいですか！？こちらの作品僕大好きでして…ぜひ紹介したいんです！ (2022年8月6日 11時) (レス) @page35 id: ea8e66f22c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スンドゥブ左衛門 | 作成日時：2022年6月14日 15時
