Episode 21 ページ23
ASide
身体に鈍い痛みを感じて、重い瞼を持ち上げる
少し眩しい光が見えて
ここはどこ、私はどうしていたんだっけと記憶を手繰り寄せる
風間『大丈夫か。』
A『……ッッ!!何…っう゛!!』
ここまでのことを思い出すと同時に見えたあの男の顔
驚いて体を起こそうとしたが
痛みに動きを制限され、呻くことしかできなかった
風間『動くな。傷が開くぞ』
こちらを心配するようなそぶりを見せ、ゆっくりと近寄って来る
A『嫌…寄らないで…!離れて…ッッ!!』
反射的にそう叫んでしまったが
以外にもすんなりと私から離れ、男は壁に凭れ掛かった
風間『何もしないと言っている。だからおとなしく横になれ』
A『し、んらいできるわけ…!』
風間『信頼しなくてもいい。自分の身を案じろ。
……いいから寝てろ』
A『ッッ……』
有無を言わせないというように言葉を遮られた
何故こんなにも私を休ませようとするのかわからず不安だが
この体では何もできない
そう思っておとなしく横になった
そこで気が付いた。
体中に待たれは包帯、貼られたガーゼ……
……まさか、この人が……?
・
・
・
確認する術は一つだけ…
この人に、訊くしかない
A『……ねぇ』
言葉をかけるのにしばらくためらったが
久々に人の優しさを感じたからなのか
お礼を言わなくてはならない気持ちに駆られて
声をかけずにはいられなかった
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剣城沙良 - レミ@B級さん» コメントありがとうございます!全部読んでくださるなんて感無量です! (2016年1月12日 11時) (レス) id: 1e559920e7 (このIDを非表示/違反報告)
レミ@B級(プロフ) - 前から気になっていたので読んでみたのですが...もう、なんか色々とすごいですね!泣きそうです!文才を分けて欲しいくらいです!!全部のシリーズ読もうと思います、とても面白かったです!! (2016年1月9日 13時) (レス) id: bcf4cc8d9e (このIDを非表示/違反報告)
剣城沙良 - ゆっきーさん» コメント返信遅れて申し訳ありません( ;´Д`)私も迅さん好きですよ!応援ありがとうございました!! (2015年7月16日 15時) (レス) id: e132153b04 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー - 風間さんかっこいいですよねー迅さんとかきくっちーとかも大好きですー///がんばってくださいねっ (2015年6月30日 17時) (レス) id: 6ed6d9982a (このIDを非表示/違反報告)
剣城沙良 - ハクさん» お褒めいただけて本当に嬉しいです!誤字、申し訳ありませんでした!訂正させていただきました!! (2015年5月2日 20時) (レス) id: c6e4da042d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣城沙良 | 作成日時:2015年2月22日 16時