41 サプライズ ページ42
モ「おまたせ、A」
「にゃー」
モ「おいで」
優しく抱き上げられ、いつもの動画を撮っている部屋へ移動する。
良かった、あのままだったらどうしようかと…。
モ「連れてきたよー」
降ろされ、キョロキョロと見回しながらお部屋へ入っていくと
「「「お誕生日おめでとうー！」」」
「！！？」
(誕生日！？そうなの！？)
猫になってからというもの、日にちや時間をあまり気にしない生活だったので、驚いた。
モ「Aの本当のお誕生日はわからないけれど、今日がいいかなって…。俺の誕生日と一緒」
「！」
そう、なんだ。
今日はモトキくんのお誕生日なんだ…。
ン「Aにケーキも用意したんだよ、あとちょっと良いご飯も」
「にゃー」
嬉しくて、一生懸命思いを乗せて鳴いた。
「ふふ、皆にお祝いしてもらって良かったね」
シ「良かったね、じゃねぇぞ」
モ「え？」
シルクくんの低めの声が聞こえてそっちを向くと
「「「モトキ、誕生日おめでとうー！」」」
モ「え…？」
ホールケーキを持ったンダホくんとマサイくんがいて。
チョコプレートには『モトキくんお誕生日おめでとう』と書いてあった。
モ「え、うそ、俺のも？だって俺の代わりにAのお誕生日お祝いしてって…」
ダ「誕生日だぞ！？代わりとかねぇだろ」
シ「まとめて派手にお祝いすればいいだけの話だからな」
ザ「なによりお前に隠れて用意すんのが一番大変だったよ」
皆の言葉にぽかんとしてるモトキくん。
(本当に…良い仲間たちだね…。
良かったね。そしてありがとう)
モトキくんの手に擦り寄って、見つめて、鳴いてみた。
モ「…………、ありがと…、ありがとね、皆」
シ「おう」
ダ「おめでとうな」
ン「ほら、ケーキ食べよー」
マ「Aも、今ケーキ食べやすいように用意してやるからな」
「にゃー」
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作者名：成海 | 作成日時：2024年2月21日 14時
