wonder.11 ページ14
同刻――――
.
――ｺﾄﾘ、
「シルビア、何処へ行くのかな？」
紅茶の入ったカップを置いた後に扉から出ていこうとする彼女をみる。
そうすれば彼女は少し此方を振り返り言った。
「…関係無いだろう。それより汝は暇そうにしているな」
「世界は今日もいつも通りだしね。あ、何なら君が変えて見せてよ。ずーっと平和だった世界が壊れる瞬間…」
そうして妖艶に唇から少し真っ赤な舌を覗かせながら微笑む。
「僕は見てみたいな」
「自分で自分の首を絞めるのか」
「あははっ、そうだねー。でもこの遊戯は単にアルカナ同士が消しあうだけじゃないんだ」
「…、どういう意味だ」
シルビアはその目を引く美しい金色の瞳で彼を見上げる。すると彼はその瞳を見慣れているように目を細め…
「それは後ろの人に聞いてみなよ」
「…？」
シヴァはシルビアの後ろを指差す。その細長い指の先を辿るように視線を動かせば…
長身の白衣を羽織る者がいた。
「……っ！なっ、」
「シルビア、君に会いに来たよ…」
そして光の宿らない目を細めて笑った。そんな彼にシルビアは鳥肌が立ったようで…
「ち、近寄るな…！」
「ネタバラシはそちらのマッドサイエンティスト…レオナルドに伺いなよ」
「おや、joker。先日ぶりだな」
「ふふっ、そうだね」
後ろに立つのは黒アルカナのキング…レオナルドだった。
"世界"とシルビアを見た彼の瞳には残虐の好奇心と彼女への執着心が宿り始める…
「シヴァよ、我に何をして欲しいのだ」
「え、いやぁ…ふふっ…」
「はぁ…」
笑いを堪えきれない彼に呆れたシルビアはレオナルドに向き合う。…少し目をそらしているが。
それが嬉しいのかレオナルドは笑顔で彼女の言葉を待っていた。
(シュールな光景だなぁ…くくっ…)
という笑いは心中に留めておきながら彼は指を鳴らす。
するとシヴァの部屋…曰く"頂上"は姿をみるみる変えて行き…
最終的には彼がアルカナを招くときに使用する"応接の間"となっていた。
肝心の彼はといえば応接の間奥の階段を上った...二階の手すりに脚を組みながら座っていた。それも落ちるか落ちないか分からない所で。
自由な彼を横目に彼女は再度ため息をついたあとレオナルドに向き直る。
「......聞きたいことがある」
ラッキーアイテム
革ベルト
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干しブドウ(プロフ) - *Noah*さん» ありがとうございます。本当にすみません。 遅くなりましたが、続編おめでとうございます！ (2013年9月5日 6時) (
レス) id: f90a39998a (このIDを非表示/違反報告)
新月 - レオナルドwwwwどう見ても変態ですどうもありがとうございましたwwww (2013年9月1日 20時) (レス) id: f28c9b2fce (このIDを非表示/違反報告)
*Noah*(プロフ) - 干しブドウさん» こちらこそキャラをありがとうございます！ いえいえ、その方が個性などもあって良い思いますよ！頑張りますねo(｀^´*) (2013年8月31日 19時) (携帯から) (レス) id: d37f8ae8d8 (このIDを非表示/違反報告)
干しブドウ(プロフ) - ヴァイオレットを出していただき、ありがとうございます。 よく考えると、黒アルカナのくせに、アルカナのエースにまったく似てなくて、ごめんなさいm(_ _)m もっとよく考えるべきでした…。 更新頑張ってください！ (2013年8月31日 16時) (レス) id: f90a39998a (このIDを非表示/違反報告)
*Noah*(プロフ) - 大殿さん» あげてみたくなりました(笑) 泣いちゃいましたか！？(ﾟДﾟ) ありがとうございます、頑張りますね！ (2013年8月27日 17時) (携帯から) (レス) id: d37f8ae8d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*Noah* | 作成日時：2013年7月28日 23時
