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エレベーターが到着すると、顔が豆の奴に受験者番号が書かれたプレートを渡された。
俺の番号は337番。
プレートを渡された後は、比較的人が少なく、近くに面倒そうな奴がいない場所に行き、壁に寄りかかって試験が始まるまでは周りの様子を観察することにした。
ちなみに今俺が着ているのは、上忍のころに任務で着ていた白と黒の服だ。
やはり戦闘の際に着慣れた服のほうがいいかと思ったからな。
そうして周りを見ていれば、俺のもとに青い服を着た四角い鼻の太った奴が近づいてきた。
「よお、オレはトンパ。キミ、新顔だね」
そう言いながらカバンからジュースを取り出し、俺に渡してくる。
「これ、新人に配ってるんだ。よかったらもらっていってよ」
「フン、くだらん」
親切な受験者のフリをしているんだろうが、そもそもこれから敵になるかもしれない奴から渡されたものを飲むわけがない。
おまけにさっき観察していた時にそれを飲んで会場から出ていくやつがいたしな。
大方こいつは新人つぶしが生きがいか何かなのだろう。
しかしこういう奴はギリギリまで食い下がる面倒な場合が多いので、ジュース自体は一応もらっておき、さっさとこいつが過ぎ去るのを待つか。
「……一応はもらっておこう」
「おう(チッ)、遠慮しないで飲んでもいいんだぜ、、、おっと、また新顔が来たから渡しに行ってくるわ。じゃあな」
そういって入口付近に歩いていった。
ここまでは参加者の様子からも、(数人を除いて)思ってたほどレベルが高くないように感じるな。
少し楽しみにしていたんだが、拍子抜けだ。
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作者名：lye | 作成日時：2021年10月15日 17時
