遠距離系×交換日記。。【名前変換オリジナル】

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“4月××日

私の名前、Aって言います。

女子です。


私も不思議でなりません。

見えない相手とこうやって繋がってるなんて、

初めは、親のイタズラじゃ無いかって思いました。


でもやっぱり違うんです。

親の仕業じゃ無いんです。


やっぱり夢なんでしょうか？

何度目を開けても覚めない夢を観ているだけなんでしょうか。

だけど、これが夢だとしても

あなたに逢えて良かったと思います。

あなたが私の事を全部受け止めてくれるんじゃ無いかって思う様になりました。


勝手に考えてごめんなさい。

だけどやっぱり私はあなたが返事を返してくれて良かったと思いました。”



ここまで書いてそっとページを閉じる。
次に日記帳を開けた時に、またあなたが____聖夜君が返事をくれてるって信じながら。


迷惑をかけているかもしれない。
ただの重いだけの女の子になってるかもしれない。


だけど、もっとあなたを知りたい。
あなたを感じていたい。
あなたに私の気持ちを聞いて欲しい。


『……こんな気持ちになったのなんていつぶりだろう』

人間なんて怖いだけって思ってた。
都合の良いだけの生き物だって考える様になってしまっていた。
みんな心には闇を抱えていて、いつか、いつか破裂してしまうって。
そう考える様になってた。


…………だけど、
考え過ぎだったのかもしれない。

やっぱり怖いのは一部の人間だけだったのかもしれない。
心から人を痛め付ける人間なんて、ほとんど居なかったのかも知れない。

きっと、そうだって分かってた。
本当は分かってた。
だけど、もう私には……私には…………


「………っ…………」


目頭が熱くなって、生暖かい液体が次々と頬を伝っていく。
それだけじゃ無い。
唇がふるふると震える。
息が荒がってくる。



私には…………もう居場所なんて無いから。

大好きだった親友も。
相談に乗ってくれた先生も。
正直ちょっと苦手だった友達も。

みんなみんな私の事を裏切った。
私の事なんてどうでも良くなったなんていう風に、
私の事を突き放した。

みんなを信頼してた私がバカだった。
友情なんて最初からこれっぽっちも無かったんだ。


「騙される方がバカなんだよ！」


今ならこの言葉の意味も分かる気がする。

７→←５ (4月28日)

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