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「どうする？どこ行こうか？」
「私はどこでも良いですけど」
そう私が返事をすると、聖夜君はう〜んと顎を触りながら考え、そしてこう提案してきた。
「近くのショッピングモールとかどうかな？」
「良いですね！行きましょ！」
本当は人の多い所には行きたく無いんだけど、なんだか聖夜君と一緒なら行ける気がして思わず返事を返した。
「よし、じゃあ決まり！行こうか」
そう言って聖夜君は歩き出した。
そして少し進んでから突然立ち止まりこちらを振り返ると私に手招きをした。
それを見て私は慌てて歩き出した。
2人で河川敷沿いを横並びで歩く。
この光景はきっと端から見たら恋人に見えない事も無いだろう。
背中から吹き抜ける風で髪がふわっと揺れる。
「そういえばおいくつなんですか？」
「まだ、言って無かったっけ？」
私はこくんと頷く。
もっとも私だってさっきふと気付いただけなんだけど。
「僕は１５歳。中学３年生だよ」
「本当ですか！私もです」
「えっ、本当！また同じだね」
やっぱり私達は似た者同士なのかもしれない。
「じゃあ、タメ口でも良いのかな？」
「あっ、良いですよ」
「今から敬語使ったら罰ゲームね」
「なっ、何ですかそれ？」
「よ〜いスタート！」
聖夜君は私の発言に聞く耳を持たず、なんか勝手にゲームが始まってしまった。
『まあ、敬語使わない位、簡単だから良いんだけど』
「もう、強引なんだから」
「ごめんごめん」
そう言いながらへらへらと笑う聖夜君。
だけどそういう所も含めて憎めないからずるい。
「よし、行こう」
「………うん！」
いつの間にか私の顔には笑顔がほころんでいた。
何年ぶりにこうして心のそこから笑ったかなんて覚えていない。
きっと同学年の子は毎日毎日数えきれない位、笑っているはず。
何も考えなくても自然と笑顔になっているはず。
だけど、私は違うから。
笑顔なんて作るしか無かったから。
作らないと生み出せなかったから。
でも、聖夜君は私の事、いとも簡単に笑顔にしてくれた。
まるで魔法の様に。
……私、もしかして、聖夜君の事。
「着いた！ここだよ」
「へっ？」
「だ〜か〜ら、ここだよ、ショッピングモール」
「あっ、あぁ〜！」
「もう、本当にAって面白いね」
「そうかな？」
「うん！」
「そっか……」
「とりあえず、入ろう！暑いしさ」
「そうだね！」
そうやって私達はクーラーの効いた施設内へと歩みを進めた。
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まありな(プロフ) - わさびさん» レス遅れてすみません（汗）コメントありがとうございます！次回作も読みたいと言って下さってとっても嬉しいです(^^)次回作ももしかしたらファンタジー系になるかも？と考えているまありなです。これからもよろしくお願いします！ (2018年6月17日 16時) (
レス) id: 861ad6280a (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - 完結しましたね！おめでとうございます！とっっても面白かったです(^-^)ファンタジー系の恋愛物語…珍しい設定なので引き込まれちゃいました！まありなさんのストーリーまだまだ読みたいので次も楽しみにしてます！ (2018年6月17日 6時) (レス) id: ce8d2a8d7d (このIDを非表示/違反報告)
まありな(プロフ) - 鏡夜＊スカーレットさん» ありがとうございます！最高だなんてそんな……まだまだです（笑）語彙力もおかしな文章を放り込んだりしてしまうのでもっと精進しないとなんて思います。これからも楽しんでいただける作品を作っていきたいと思っているのでよろしくお願いします！ (2018年6月16日 16時) (レス) id: 861ad6280a (このIDを非表示/違反報告)
鏡夜＊スカーレット(プロフ) - 完結おめでとうございます！なんか……最高でした(語彙力)次作も楽しみにしてます。 (2018年6月16日 16時) (レス) id: dd46af3844 (このIDを非表示/違反報告)
まありな(プロフ) - 否さん» 大変長らくお待たせいたしました。先ほど一話分更新させて頂きましたのでご覧になって頂けたらと思います。これからもよろしくお願いします！ (2018年6月13日 20時) (レス) id: 69e2d78fba (このIDを非表示/違反報告)
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