６ おねがい ページ8
「お前、けっこう顔に出るからな」
「なんだよアイキューまで」
からかうアイキューに、ネッパーがつっかかる。
「はいはい。もー喧嘩はいいから、みんな早く食べちゃいなさい！」
ボニトナはお母さん役だな〜。
私はそれを横目で見ながら、食べ終わったので食器を片付けるため席を立った。
それにしても……
ウルビタ、どうしたんだろう。
もしかして____
「コロナー！」
「うおぅわっ！
____なに、ソチス！ 食器落とすとこだった！」
「うん……ごめん。
いや〜、それにしてもコロナの悲鳴って独特……」
「なにか言った？」
私がにらんだのは、ソチス。
ソチスとはかなり長い付きで、本当の姉妹のように育った仲だ。
悪かったね、可愛くない悲鳴で！
「そんなことより、ちょっと頼みがあるんだ」
「む…。頼み、ねぇ……」
「練習に付き合ってくれない？ 朝、早起きして練習しよっかなーって思って」
ソチス、根は優しくて真面目な子なんだよね。
「私でいいの？」
食器を載せたおぼんを返却しながら、質問の意味が分からないようで、きょとんとした顔のソチスに言う。
「グランたちは朝練してるらしいし、そこにまぜてもらってもいいんじゃない？」
「うん、でも……
最近、なんか、コロナといる時間が減った気がするし」
「それは……」
「それと！ 他にもいろいろあるんだ、コロナに話したいことが」
少しだけしんみりしてしまった二人の間の空気を破るように、ソチスが明るい声で言う。
「なに？」
「明日の朝６時、玄関で」
「え、ちょっと。今教えてくれないの？」
「さあーて、あたしは今から宿題しなきゃ」
「もう…。あ、早めにお風呂も入りなさいよ」
「分かってる！」
ったく……
ソチスは____(人2)は、
昔からすこしあまえんぼうで、
そして涙もろくて、寂しがりやで、
いつも誰かと一緒にいなくちゃ死んじゃうんじゃないかってほど、
ひとりぼっちが嫌いな子だった。
今は昔ほどひどくはないんだけど、やっぱり一人でいるのは苦手らしい。
いつも、お日さま園の誰かと一緒にいる。
でも、そんなソチスが妹みたいで、私的にも可愛くてしょうがないんだけどね。
私が守ってあげなきゃいけない、って。
こう、庇護欲をかきたてられると言いますか……。
「なんの話だ？」
そのとき、後ろから不機嫌そうな声がした。
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阿津(プロフ) - †びた†さん» あたたかいお言葉、ありがとうございます！力が出そうです。これからも更新は遅いと思いますが、頑張って仕上げていきます。 (2017年3月7日 23時) (
レス) id: cf0739512b (このIDを非表示/違反報告)
†びた† - ゆっくり自分のペースでやっていただいておkですよ｡待ってます! (2016年8月6日 15時) (レス) id: eb2164e30c (このIDを非表示/違反報告)
阿津(プロフ) - ルミナさん» 遅くなってしまってすみません。わわー、コメントなどなど嬉しいです！ありがとうございます(･∀･*) (2014年11月28日 22時) (レス) id: cf0739512b (このIDを非表示/違反報告)
ルミナ(プロフ) - 設定が好きです。なんか、面白い設定だな〜っと よければ私の小説も^^ (2014年11月14日 0時) (レス) id: 96405fb6db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：阿津 | 作成日時：2014年6月17日 21時
