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処刑6 ページ7

そんな会話をしていたら、いつの間にか食事は終わっていた。

「ごちそうさまでした!とても美味しかったです。」

私はお爺さんに向かって言った。

「ハッハッハ!そりゃ良かった!」

お爺さんは豪快に笑いながらも嬉しそうな顔をしていた。


「ところで、お前さんたちは、人狼って知っとるかい?」

お爺さんは急に真顔になり話しかけてきた。

「じ、人狼?」

エマは怖がった様子で聞いた。

「ワシらみたいに吹雪で遭難した人々に交じって、夜になると1人ずつ食っちまうって話だ。」

そう言い、お爺さんは私達を1人1人を見渡した。

「そ、そんな怖い事言わないで下さいよ!」

私はそんな話を聞き、更に不気味な屋敷だったため、怖くなった。

「ハッハッハ!ただの噂話だよ。人狼なんているわけないさ!」

そう言い、笑いながらお爺さんはお皿を片付けに言った。

「な、なんだ〜、噂話か!」

私はホッとして、彼を見たが、彼は酷く怯えているように見えた。

「フェイ?大丈夫?」

私は心配になり、彼に声をかけた。

「あっ、う、うん。大丈夫...。」

彼は少し顔色を悪くしたものの、笑顔を向けてきた。

無理してなければ良いんだけど。

フェイは昔から怖がりなのでこういうのは特に怖いのかもしれない。

私がフェイを支えてあげようと思った。

「もう〜!あのお爺さん怖い事言うね!」

エマが空気を明るくしようと話を盛り上げた。

「そ、そうですわね...。」

ジェシカとサンドラは不安そうにお互いを見つめ合っていた。

「はっ!人狼なんているわけねーだろ。何ビビってんだよ。」

クリスは呑気にソファで寛いでいた。

「どうかな?いるかもしれないよ?」

ロディは挑発的な顔でクリスに言った。

「んだよ、お前、そういうの信じるタイプなのかよ。」

クリスは不満そうな顔をしていた。

「ふっ、まぁね。」

ロディはまた髪をかきあげながら言った。

「人狼さんって、どんな感じなのかしら〜♡」

そうリリアンはワクワクしながら言っていた。
うん、この人は通常運転だ。

「そうねぇ、普通の狼とはどんな風に違うのかねぇ。」

バニラはリリアンと人狼について話し始めた。

バニラもバニラで通常運転だ。


それから皆それぞれお話していると、片付けが終わったのだろう、お爺さんが話しかけてきた。

「当分止みそうにないのう。吹雪が止むまで、ここに泊まっていなさい。」

お爺さんはそう言い、部屋へと案内をした。

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作者名:とらんぷ | 作成日時:2018年11月5日 23時

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