【サバナクロー寮・ジャック】-触れたくなる-※三人称(リクエスト作品) ページ4
ナイトレイブンカレッジ・教室。
「やっと終わったぁ……」
エースは机に突っ伏して深い息を吐く。
「今日は体力育成の授業もあったから疲れたな」
デュースも腕を天井に向けて伸ばす。
「お疲れ様、二人とも。グリムもね」
Aは優しくグリムの毛並みを撫でる。
「そういやAってさ、グリムのこと好きだよね」
「うん！ 同じ寮生だし……モフモフしてて気持ちいいもん」
そう言ったAがグリムを持ち上げると、彼のお腹に頭を優しく押し付ける。
「グリムも抵抗しないんだな」
「慣れたんだゾ」
デュースの問いに、グリムは諦めたような声音で答える。
「そんなにモフりたいならジャックとかはどーなの？」
「触ってみたいけど、断られそうで」
Aは諦めに近い笑みを浮かべた。
「じゃあ僕たちも一緒に頼んでやる」
「え、ちょ！ デュース！？」
名案だと自信満々なデュースに腕を引かれ、Aは教室を飛び出る。
「はぁ……オレらも行かなきゃいけないパターンだよね、これ」
「そうなんだゾ」
やれやれと言った感じでエースとグリムも二人の後を追った。
「おーいジャック！」
見慣れた尻尾を見つけたデュースは声をかけながら駆け寄る。
「ん？ デュースとAじゃねぇか。何か用か？」
ジャックは足を止めてデュースたちの方へと向き直る。
「Aに尻尾を触らせてくれないか？」
ド直球なデュースにAは慌ててしまう。
「ちょっとデュース！ いきなりすぎだよっ！」
「だって言わないと分からないだろ？」
純粋な目を向けられてAは何も言えなくなってしまう。
「よく分からねぇけど尻尾を触りたいのか？ 良いぞ」
「良いの！？」
目を輝かせるA。
そしてゆっくりと彼の尻尾に触れる。
ふわっとした柔らかい感触に、指も通る滑らかな毛並み。
「柔らかくて気持ちいい」
Aはジャックの尻尾に頬をすり寄せる。
「お、上手く行ってんじゃん」
「遅いぞエース」
「いや、お前が早いんだよ」
走ってきたデュースと打って変わり、歩いてきたエース。
「珍しいな、ジャックが触るの嫌がらないなんて」
「まぁ、そーね」
グリムの言葉にエースは意味ありげな笑みを向ける。
「ジャックもAに触って欲しかったのかもな」
そう言ってエースは、頬を朱に染めたジャックを面白そうに見つめていた。
-fin-
【ハーツラビュル寮・リドル】-植物園のペンキ-※三人称→←【スカラビア寮】-心配-※一人称(リクエスト作品)
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Licht-リヒト-(プロフ) - いちご庭園さん» 返信が遅れてしまい申し訳ありません！ 応援、そして私の作品を好きと言ってくださってありがとうございます！！ とても嬉しいですし、励みになります！ 今後もよろしくお願いします！ (2021年7月4日 22時) (
レス) id: 2db1a0a3f4 (このIDを非表示/違反報告)
いちご庭園 - 夢に向かって頑張ってください！作品好きです！ (2021年7月3日 22時) (レス) id: 26f1e978d7 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - Licht-リヒト-さん» 私の自業自得で貴方にも迷惑させて、誠に申し訳ありません。 (2021年4月17日 9時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
Licht-リヒト-(プロフ) - 星猫さん» なるほど。お気になさらないでください。 (2021年4月16日 16時) (レス) id: 06cdff307d (このIDを非表示/違反報告)
Licht-リヒト-(プロフ) - 華衂??暁さん» 返信がだいぶ遅れてしまい、申し訳ありません。私の書いた作品を読んで頂けたこと、そして応援もして頂いて、ありがとうございます！ いつの日にか更新を再開しようと思っていますので、その時はまた読んで頂けると嬉しいです！ (2021年4月16日 16時) (レス) id: 06cdff307d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Licht-リヒト- | 作成日時：2020年10月14日 13時
