32 ページ32
.
｢え？だってそいつら今日の式の警護してたんじゃ…｣
｢ええ…ですが大聖堂に肝心の将軍の姿がなかったので
もしやとは思いますが、黒幕は将軍かもしれません。｣
｢なんでアイツが…｣
｢お忘れになりましたか？
あの男が王子に次ぐ王位継承権の持ち主ということを。｣
｢あ…｣
そういやそうだった。
アイツ、そんなだったな。
｢あの男が黒幕である可能性は十分にあります。｣
｢アイツ、今どこにいんだろ？｣
｢さぁて…残っている奴らにでも聞いてみますか。
王子はこれから私のすることを黙って見ていてください。｣
｢何すんだよ？｣
それには答えず、ショウはニッコリと笑っただけだった。
黒い…黒いぞ、お前……
まあいいや、ここはこいつに任せとこ……
そして軍の司令部までやってくると
ショウは挨拶もなくドアを開けて中に入った。
｢将軍はどこだ？どこにいる？
今日は大聖堂で警護に当たっていたはずだ。
何故いない？どこに行った？｣
｢さ、宰相殿！？わ、私たちは何も…｣
｢知らぬとは言わせんぞ。
お前らが将軍の行動を逐一把握していることは
周知の事実だ。｣
｢ですが本当に何も…｣
｢そうか…お前、家族はいるか？｣
｢か、家族ですか？嫁と子供が1人…｣
｢よし、では3分やる。
その者達に別れの手紙を書け。｣
｢な、なんと…？｣
｢お前たちは将軍を匿った。
王女を攫ったMJ団と同罪だ。
ここで我が
そういうと、いきなり剣を抜くショウ。
｢ひぃっ…！
わ、わ、私は何も王女のことなど存じません！｣
｢言い訳はいい。
家族への手紙を書く時間が無くなるぞ？｣
｢と、とんでもないことでございます！
私は何も存じません！どうかお許しを！！｣
｢許してほしくば将軍の居場所を教えろ。｣
｢それは……｣
｢ふむ…どうしても剣の錆になりたいようだな。
さて、もう3分経ったか。
では覚悟するがいい。｣
男の首筋にスッと剣を当てるショウ。
なんかちょっと笑ってるし
コイツ、マジでちょっとヤベェな。
切る気がないのなんて
経験上わかってるから黙ってるけどさ…
｢お許しを！！
なんでも話します！
将軍のいらっしゃる場所でもなんでも！
ですから何卒！！｣
…こうして男からJの居場所を聞き出したおれとショウは
その場所へと向かった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 42人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
