ｺｸﾌｸ__2 ページ5
/your side/
私に抱きつきながらゆっくり展望台の一番窓に近い方を歩いてると
蒼弥:もう、もういいですよね？景色見えましたよね？写真もたくさん撮ってましたよね？？
片手は私に抱きつきもう片方の手で目を覆いながら私に降りることを促す彼。怖がらせてごめんねと思う半面、いつも蒼弥くんに頼ったり甘えたりするのは私ばかりだからこうやって私に頼られて嬉しさを実感してる
A:わかったから、一緒に写真撮ってから降りようね？
頭をポンポンと小さい子を慰めるみたいに撫でるとコクンと頷いて「早く撮りましょ」って私の隣にぴったりと並ぶ
蒼弥:と、撮れました？俺もう腰抜けそうです…
A: 良いよ、よく頑張ったね
また小さい子を扱うみたいに頭を撫でて次の場所に向かう。そう、二つ目は暗い場所。
暗い場所といってもプラネタリウムだから綺麗ってなって終わるだけだから思い切り暗い所ってわけでもないんだけど…
A:プラネタリウム！蒼弥くん？
蒼弥: あ、はい！プラネタリウムですね！行きましょ
そんなに高いとこが嫌だったのかちょっと放心してるようにも見えたけど、プラネタリウムは綺麗だから大丈夫だよね？
そう思ったけど一応蒼弥くんときゅっとくっついて手もぎゅーっと握って入る
A:ねえ、綺麗だね
蒼弥:そうですね、星見るの好きなんで嬉しいです
A:暗いけど怖くないの？大丈夫？
蒼弥:っ！からかわないで下さいよ、これくらいじゃ…
それはそうだよね、プラネタリウム怖がる人私が生きててそんな人まだ聞いたことないもん
あんまり克服には繋がらなかったかなあと思いつつ、また手を引いて向かった場所は観覧車。
そう、もう一回高いところに行ってどれくらい慣れてるか観察したくて
蒼弥:乗るんですか？
A:正解！観覧車ってデートらしいじゃん
蒼弥:隣乗ります、隣
A:それじゃ蒼弥くんの顔見えないもん
蒼弥:くっつきたいんです、Aさんと
どうしても怖いって言わないから「怖いからでしょ？」って私が問いただすと「うぅ…」と目を伏せて私の隣にぎゅうっとくっつく
これじゃ蒼弥くん観覧車の頂上でキスだなんていうロマンチックなこと考える余裕なんてないんだろうな、そう思いながらずっと目を伏せてる蒼弥くんの顔を覗き込むと
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作者名：ようぴょん** | 作成日時：2018年2月17日 3時
