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「あの、藤ヶ谷さんほんとにごめんなさい！」
「いや、俺だってちゃんと
話さなくちゃって思ってたし……」
「アコちゃんも川上先輩も
ほんとにいい人なんです。ただ、
私がちゃんとしてないから、
いろいろと、心配かけちゃってて……」
え、そっち？
「今日も私遅れちゃいましたし、
藤ヶ谷さんのこと怒らせちゃって……」
「いや、俺全然怒ってないよ笑
なんかごめん。気使わせちゃったね」
「いえ！そんなことは！」
そしてまた沈黙が流れた
「俺こそ……ごめん。仕事のこと
ちゃんと話さなくちゃって思ってたんだけど」
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立原さんが飲んでたウーロン茶を静かに置いた
「私こそごめんなさい！ほんと、世間知らずで、
あまりテレビとかそういったの見ないので、
藤ヶ谷さんって動物のお菓子作って
全国飛び回ってる会社にお勤めの方かと……」
ん？
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どうぶつのおかしつくってぜんこくとびまわってるかいしゃにおつとめのかた？
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「アハハ！
太輔お前もまだまだ頑張らなくちゃな！」
これサービスって
唐揚げを持ってきてくれた幸さんに
聞かれてしまったことがとても恥ずかしい
「藤ヶ谷さんよく
いろいろなお菓子持ってきてくれたりしましたし、
公園にもよく来ますし、
わたるくんが藤ヶ谷さんはメンバーだって
言ってたので動物関係のお仕事なのかと……」
「まって、
渉はなんの仕事してるって聞いてるの？」
「そういえば
なんの仕事してるか聞いたことありませんね……
私が勝手に想像してただけで……
動物の勉強してたんで
そういった仕事に務めているのかと……」
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お菓子を持っていくのは
立原さんの喜ぶ顔が見たくて
よくあの公園に行くのは
立原さんに会いたいからで
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俺……もっと頑張らなくちゃな
ていうか
「なんか、立原さん発想がおもしろいね」
これを笑わずにいられる奴がいるのだろうか
ってぐらい今年1番に笑った
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作者名：よこざわ | 作成日時：2018年1月26日 23時
