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「藤ヶ谷……さん……？」
「え、なぜだ」
「なんで有名人がいるの！？」
約2名は固まったままで
1名はどこかで見覚えがあった
「先日はありがとうございました」
「あ、里田さん！？え、なんで」
先月映画で一緒になった里田さんがなんで……
「アコちゃん！だから大丈夫だっていったじゃん！
藤ヶ谷さん困ってるから」
ほんとにすみませんと立原さんまで頭を下げるから
ますます混乱してくる
「えっと、
前に話したことがあったと思うんですけど、
大学の同期のアコちゃんと
里田先輩と川上先輩です」
そういえば、大学の寮で
先輩達と4人で暮らしてるって言ってたっけ……
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「ちょっとまって、
なんで藤ヶ谷太輔がいるの！？」
「え？アコちゃん藤ヶ谷さんの知り合いなの？」
「は！？え、あんた馬鹿なの！？
この人キスマイだよ！？有名人！！！！」
「もしかして……Aちゃんの彼氏って……
藤ヶ谷太輔なのか！？」
「いや、あの……」
.
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彼氏になりたいですなんて言えるわけもなく
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「ち、違うって言ってるじゃないですか！！」
うん
ちょっと傷つくわ
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「すみません藤ヶ谷さん。
すぐに2人連れて帰りますので。あの、
Aちゃんのことよろしくおねがいします」
ほら、行くよって
俺の正体に気づいて慌てる2人を連れて
里田さん達はいなくなってしまい
さっきまで騒がしかったのが嘘かのように
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春の風だけが聞こえた
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作者名：よこざわ | 作成日時：2018年1月26日 23時
