僕のペイント (ページ45)

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ペイント 45 ページ45

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ほんとはもっと早くつくはずだったのに

予定の時間ピッタリについてしまった

待たせちゃってるかなって焦ったけど

車の窓から見えるのは街灯が照らす公園の看板だけ

人影はなく鼓動の速さを静かにさせる余裕も持てた

それから5分ぐらいたったあと

少し賑やかな声が近づいてくるのが分かって

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「えっ」

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思わず声が漏れた

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あのさ、勘弁してくれよ

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せっかく治まった鼓動がまた早くなっていく

いつもと違う服いつもと違うヘアスタイル

かわいいの最上級の言葉があるのなら

その言葉で伝えたい

キョロキョロしている立原さんをボーッと見てたら

携帯がなって我に返った

'今公園につきました'

"目の前の車"

あ、ですとか付ければよかった

怒ってるって思われるかなって思った時には
もう遅くて車から降りると焦って
慣れてなさそうなヒールで不格好に走ってきた

「す、すみません！
遅くなって！ほんとごめんなさい！」

「いいのいいの！
俺も今着いたところだしこっちこそごめんね。
こんな遅い時間に。あ、どうぞ乗って？」

助っ席のドアを開けるとありがとうございますって
少し緊張したような顔で言われたから
緊張してるのは自分だけじゃないんだって
少しだけ安心した

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「Aいきなり走らないでよ」

「Aちゃんって案外速いんだな」

そういってゼイゼイ息を吐きながら
辛そうに走ってきた3人

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えっと……立原さんの知り合い……？

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「あの！今日はAをよろしくおねがいします！」

1人がそう言うと2人が頭を下げてきた

「えっと……こちらこそ。
あ、あの頭あげてくださいよ」

ゆっくり頭をあげた3人は俺の顔を見るなり

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「「「え！？」」」

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目を丸くさせた

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あ、立原さんの事でいっぱいで

自分の立ち位置があること忘れてたわ

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