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「んで？いつから付き合ってるの？」
「だから付き合ってないって」
「でもよそ行きの服来てる
ってことは男の人でしょ？」
「うん……まあ……」
「どこで出会ったの？」
「……公園」
「やだあロマンチックね！
あ、これなんかどうかな」
ちょっと来てって今度は全身が写る鏡に立たされ
淡い水色のワンピースをあてられた
「……かわいい」
「でしょ？じゃあこれで決まりね。
次は髪型！はいまたそこ座って！時間ないよ！」
慌ただしくさせたのはアコちゃんなのに
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なんて口がさけても言えない
「んで？どんな人なの？その人」
アコちゃんの器用な手が
私が結んだポニーテールをいとも簡単に解いた
「優しい人。私の絵を上手だって褒めてくれたの。
私の知らないこと沢山教えてくれるし、
いつも話を聞いてくれて……笑顔が素敵で……」
「病院にいた期間心配されたでしょ？」
「……海外研修だったって話した」
「はぁ？なんでホントのこと言わなかったの」
「だって……ホントのこと言ったら……
もうあってもらえないでしょ？」
「何言ってんのそんなことあるわけないでしょ。
今日ちゃんと言うんだよ？はいできた！
Aはメイクしなくてもかわいいけど……
リップぐらいは付けとこうか」
鏡を見たら髪が編み込みで結んであって
自分が自分じゃないようだった
「これで完璧！
どう？いつもとちょっと違うでしょ」
これであっちも惚れ直すねなんて頷くアコちゃんは
きっと私のフェアリーゴットマザー
この魔法が解けてしまう前に
早く藤ヶ谷さんに会いたかった
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作者名：よこざわ | 作成日時：2018年1月26日 23時
