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それから日付が変わって
今日はツアーの打ち合わせ
昨日あの電話から30分後に
「知り合いかも」に追加された立原さんの名前は
その1時間後にトーク欄に現れた
何が食べたいか聞いたら
「藤ヶ谷さんのオススメのもの」
と返事が返ってきたもんだから
立原さんが好みそうなところを探していたら
気づいたら朝になってた
「藤ヶ谷聞いてる？」
「え？あ、ごめんなんだっけ？」
「どうした？寝不足？」
朝まで悩んだ結果答えは出ず、
ろくに寝れてない今日の頭はライブより明日の食事
「ちょっとな。わりぃ、続けて。」
「この曲とこの曲の間に
このプラン入れようと思うんだけどさぁ……」
5周年を記念して行うツアーに
みんないつもより気合をいれて
盛大に盛り上げようと考えてる中
今日だけはみんなの会話に集中できなかった
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「太輔の考えてること当ててあげようか」
休憩でみんながケータリング行ってる中
渉が俺の相向かいのソファに座った
「明日Aをどこに連れてこうかなー？」
「……心読むなよ」
「太輔は読めるけど
ほかの奴らは読めねーから安心しろ」
寝不足の太輔くんには温かいうどんがオススメです
ってわざわざ隣に座り直した渉の手には
湯気のたったどんぶり2つがあった
「太輔が行き慣れてる店でいいじゃん」
「ああ。あそこか」
「料理もうまいし雰囲気いいし
あいつ基本好き嫌いないから」
はい！決定！
って気づいたら殻になってたどんぶりを1つもって
立ち上がったついでに
「そんでちゃんと気持ち伝えてやって」
悲しそうな目をして部屋を出ていった
.
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「…………わたる！！！！！！！！！！！」
急いで追いかけて呼び止めた渉の目は
「ん？」
まだ悲しそうな目をしていた
「立原さんとどうゆう関係なの」
このままスルーすることもありだった
でもちゃんと聞いておかないと
「あいつの兄貴みたいなもんだよ」
渉の気持ちに気づいていながらも
自分の気持ちを進めていくのは深い罪悪感があった
「好きなんでしょ？立原さんのこと」
少しの沈黙が流れた
「明日あいつにとってあまり好きじゃない日だから人生で1番好きな日にしてやって」
「は？なんだよそれ」
「え？聞いてねえの？明日あいつの___________
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作者名：よこざわ | 作成日時：2018年1月26日 23時
