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「いいって。俺があげたくてやってる事だから。」
「でも、やっぱり何かお礼を……。」
「じゃあ………………。
今度……さ……その、えっと……。」
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___________モオオオオオ
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ピンタが鳴く時は
お腹がすいた時と
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「……ｸｽｯ(笑)アハハハハッ(笑)」
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私の嬉しさが全開に出てるときだと
ここの園長に教えてもらったことがある
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「お腹すいたって言ってます(笑)」
「え？」
「ピンタ食いしん坊なんですよ。
まだお昼の餌の時間じゃないのに(笑)」
ピンタに伝わってしまうほど
嬉しかったんだと思うともっと嬉しくなって
自分の膝の上にあった白い箱の存在を思い出す
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「これ、開けてもいいですか？」
「あ、うん。もちろん。」
「うわぁ。美味しそう。
かわいいウサギ。頂いてもいいですか？」
「どうぞどうぞ。」
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箱の中には前にいただいたところとは
違うプリンと
横にちょこんとある
リンゴで作られたウサギ
「いただきます。」
このプリンはどんな味がするんだろって
ワクワクしたけど
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口に入れた瞬間
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誰が作ったかすぐ分かってしまった
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「ごめん。口に合わなかった？」
違うんです藤ヶ谷さん
「…………いえ。
………………とっても。
とっても美味しいです。」
「よかったぁ。実はさ、それ……」
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このプリンは
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「すみません……ﾋｸｯ……。
ほんと……ほんとにおいしくて………ﾋｸｯ………。」
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わたるくんが作ったものと同じ味がするんです
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作者名：よこざわ | 作成日時：2018年1月26日 23時
