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数日後
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「こんにちは。」
「あ、こんにちは。」
いつものようにピンタの絵を書いていたら
あの日の彼がやってきた
「今日もここで書いてるんですね。」
「あ、私毎日ここにいるので……。」
「あ、そうなんだ……。
この間は絵、ありがとうございました。
これ、良かったらお礼に……。」
そういって渡された白い箱
「え！？
ここのプリンぜんぜん手に入らないんですよ！
私プリン大好きなんです！」
「ほんとに！？良かった〜！喜んで貰えて。」
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前に先輩からいただいたプリンは
有名なケーキ屋さんのプリンらしく
その味が忘れられなくて
お店に足を運んだことがある
でも何日たっても売り切れのままで
もう食べれないものだと思っていた
そんなプリンが2つも入ってて
全然手に入らないのに……
この人……何者なんだ……
「ありがとうございます！
あの、早速食べてもいいですか？
よろしかったら一緒に……。」
「え？じゃあお言葉に甘えて(笑)」
そういって隣に座った彼は
「藤ヶ谷太輔です。」
藤ヶ谷さんというらしい
「ほんとに絵が上手いよね。
俺こんなに絵がうまい人初めて。」
「隣町の美術大学に通ってるんです。
今はすぐそこの寮で暮らしてて、
もう卒業単位取り終えたんで、
ここに通ってるんですけどね。」
「そうなんだ。キリンの絵専門で書いてるの？」
「いえ、そうゆう訳じゃないんですけど……。
ここにいたら……。
昔、兄のようにしたってくれた人が
いるんですけど、
その人に会えるんじゃないかなって……。」
「へぇ。
じゃあ最近はずっとここで
その人のこと待ってるんだ。」
「最近……といいますか……
もう2年ぐらいになりますね。」
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作者名：よこざわ | 作成日時：2018年1月26日 23時
