No.29 ページ41
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朝からウォヌの言葉が頭をグルグルと回って、仕事が手に付かず。でも時間は無情にも過ぎていく。心配そうにミンギュがこちらを見て、すっかり迎えた定時の時間に「何かやろうか?」とコソコソと近づいてきた。
『大丈夫、あと少しだし』
MG「今日体調悪い?」
『え?ううん。そう見えた?』
MG「なんか、心ここに在らずな感じだったから」
『あー…、ごめん。大丈夫。心配かけて、ごめんね』
MG「何もないなら良いんだけど…。ていうか、やっぱり手伝うよ。終わってるって言っても2人の方が…」
そんなミンギュの言葉を遮るように「あとは俺が手伝うからいいよ」と現れたのはウォヌで。思わず竦んだ肩には2人は気づいていない。
ミンギュは「あー」と何故かニコニコしていて、「うんうん!それならウォヌヤ、頼んだよ!」とウォヌの肩を叩いて帰っていく。その後ろでスングァンが「ミンギュヤ、僕も帰る〜!」と後ろを追っかけていった。
『ごめん、まだ終わってなくて…』
WN「うん。手伝う」
『ありがとう』
ウォヌは簡単にわたしの仕事を終わらせると「帰ろう」と席を立つ。
『ありがとう。助かった』
WN「お礼ならさっきも聞いたよ」
『いや、でも…』
WN「いいんだって。困ったときはお互い様だし。俺も、スングァニに助けてもらったことあるし」
ウォヌは小さく笑うと、わたしがパソコンの電源を落としたのを確認して歩き出した。
WN「あのさ」
『…うん?』
WN「ごめん、何も考えてないんだよ。…この後どうする、とか」
そう言ってウォヌは少しだけ気まずそうに頬を掻いて「どうしようか」と苦笑いを浮かべた。
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yz_dk_(プロフ) - むさん» む様 コメントありがとうございます!そう言っていただけて本当に嬉しいです。いつもと比べて少しゆっくりな展開になるかもしれませんが楽しんでいただけますと幸いです^_^これからもよろしくお願い致します! (2023年1月7日 13時) (レス) @page11 id: 20f64ffb2b (このIDを非表示/違反報告)
む(プロフ) - 新作おめでとうございます!主様の小説がやはり1番好きです、更新いろいろあると思いますがどれも応援しています! (2023年1月3日 1時) (レス) id: cb9ba72967 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚紀 | 作成日時:2023年1月1日 12時