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スングァンは煮え切らない返事を続けるわたしに、不貞腐れたように唇を尖らせる。
SG「分かってるくせに」
確かに今まで付き合ってきた彼氏はいた。でもいつも同じ理由でフラれていて、友達には「ミンギュと仲良くしすぎだから彼氏が嫉妬するんじゃない？」とかなんとか言われていたけれど、理由はそうじゃない。彼氏が居たタイミングではミンギュも察して、そんなに頻繁にいっしょに居ることはしなかったし。ただ、わたしの頭のどこかにいつもウォヌがいる。それは否定できない事実だと思う。小学生の頃から、ウォヌのことを気になり出したあの頃から。これは誰にも言ったことが無いんだけど。それに社会人になって久しぶりに再会して、あの頃と変わらない面影のあるその姿に心打たれたのも事実だ。
大人になっても尚、ウォヌ忘れることができなかったのはきっとそれが理由だと。わざと気付かないようにしてきた。気付いてしまうのが怖かったから。だって、もうそんなの大好きみたいじゃん。
SG「なんで、そんなに気付かないフリするの？」
『飲み過ぎだよ、スングァナ。酔ってるでしょ』
SG「僕の脳は至って正常に働いてるけど？」
まだ不貞腐れているのか、スングァンの口は尖ったままだ。せっかくの可愛い顔が、とはいえその顔も可愛らしいんだけど。
SG「僕は嬉しいんだよ？まだ出会ってちょーーーーっと、ほんのちょっとしか経ってないけど、2人とも…、ごめん、ミンギュヤ。今ミンギュのことちょっと忘れてた」
『うん、いいよ。ミンギュだから』
SG「僕はね、3人が大好きなの。大好きな人と大好きな人が結ばれる！こんな嬉しいことはないでしょ？」
『ウォヌの気持ちも、わたしの気持ちも、分かんないじゃん』
SG「僕には分かるの！」
『鑑別師さんですか？』
そう言えばスングァンは「もう！」と今度は頬を膨らませた。
『アハハ、ごめんね。可愛いスングァニ』
SG「仕方ないから許すけど！」
『ほらほら、楽しく呑もう？』
SG「丸め込まれた気がする…」
スングァンにビールジョッキを持って近付ければ、チャンと音が鳴って今日何度目か分からない乾杯をした。
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yz_dk_(プロフ) - むさん» む様 コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです。いつもと比べて少しゆっくりな展開になるかもしれませんが楽しんでいただけますと幸いです^_^これからもよろしくお願い致します！ (2023年1月7日 13時) (
レス) @page11 id: 20f64ffb2b (このIDを非表示/違反報告)
む(プロフ) - 新作おめでとうございます！主様の小説がやはり1番好きです、更新いろいろあると思いますがどれも応援しています！ (2023年1月3日 1時) (レス) id: cb9ba72967 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚紀
| 作成日時：2023年1月1日 12時
