ジェネハウス。#1 (ページ35)

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○34 / 胃腸炎　(嘔吐表現あり) ページ35

side亜嵐

玲「あーっ！メンくんっ！」

隼「あーっ！りゅとくんはっ？」

メ「まだ龍友のお部屋は行っちゃダメだよー」

えぇー！と嘆いて。

遊びたいー！なんて駄々をこねはじめる。

絶賛胃腸炎の龍友くん。

どこから菌をもらってきたのかはわからないけれど、とりあえず隔離。

なかなか龍友くんに会えなくて寂しいチビたち。

裕「よし、和室行くか。今なら遊んだるでー」

隼「あしょぶ！」

玲「りぇおもぉー！」

裕太くんがなんとか気を引いてくれて双子が走ってゆく。

だけど、動かないのが1人。

亜「りょーた？裕太くんが遊んでくれるって言ってるよ？」

珍しく俺の膝の上に座っていた涼太に声をかける。

始めは龍友くんがいなくて寂しいだけだと思っていた。

だけどどうやら違ったようで。

涼「っ、ぅぇっ、けほっ、げほっ！ぅえっ、」

亜「おぉ、おぉ、」

急に嘔吐してしまった涼太。

メ「ん、大丈夫だよ。びっくりしたねぇ」

びっくりしたものの、メンくんはすぐに涼太に声をかける。

そしてそのまま俺から涼太を引き上げ、近くにあった袋を涼太の前に広げていた。

メ「亜嵐、着替えておいで。念のためにちゃんとシャワー浴びてね」

亜「ん、ありがとう。裕太くん、呼んで来た方がいい？」

メ「んーん、大丈夫だよ。双子もだいぶ寂しい思いしちゃってるからね」

亜「おっけい。じゃあ急いでシャワー浴びてくる」

龍友くんの胃腸炎が移ったのかもしれない。

たぶんメンくんもそう思ったから、俺にすぐにシャワーを浴びてくるように言ったんだろう。

とりあえず1人で涼太のお世話は大変だろうと思い、急いでシャワーを終わらせる。

亜「ごめん、お待たせ」

メ「ん、おかえり。りょーた、もうちょっとだからね」

リビングに戻ってみると、涼太はぐったりとラグに寝転んでいた。

その背中は時々、波打っていた。

そんな涼太の背中をさすっては少し離れて涼太の嘔吐物の処理をして、また涼太に声をかけて、と忙しなく動くメンくん。

亜「手伝うよ。あ、俺が涼太見とくね」

メ「あー、えっと、裕太と交代してきて？亜嵐は双子見といて」

亜「ん？別に大丈夫だよ、うつんないよ」

たぶん移ることを想定してだろうけれど、俺だってもう子どもじゃないし、こういった処理や対応にも慣れておきたいし。

そう言って辛そうな涼太のもとへと行った。