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side龍友

臣「なぁ龍友。実は裕太はお前の双子じゃなく俺の指示でお前と仲良くしてるだけで、お前の情報を全部俺に流してもらってるって言ったら、どう思う?」

龍「えっ…そんなわけ…」

臣「本当の話だったら?」

龍「そんな…ずっと双子として信頼してたのに、なんだかんだ好きやったのにって……」



上手く言葉にできない。

だけど裕太は生まれた時からずっと一緒で、ただそばにいてくれるだけで良くて。

頼れる存在。

頼れる弟にも兄貴にもなりうる存在。




臣「それだよ、その気持ち」

龍「え、?」

臣「涼太はさ、お前ら兄ちゃんたちが大好きなんだよ。たとえ誰も自分を見てくれなくても嫌いになれなくて。自分を好きでいてほしいから我慢して耐えて、少しでもいい子に見られたかったんだよ」




"たとえ誰も自分を見てくれなくても"

胸に突き刺さってくる。





臣「大好きで、なんだかんだ遊んでくれて優しかったのに。誰も見てくれないどころか、体調不良にも気付いてもらえなくて。誰も涼太が家を出たことに気付いてなかったくらいだから、涼太をひとりにしてたんでしょ?」



全ての言葉に、返す言葉がなくて。




臣「どんな気持ちだったと思う?頼りにしてる人が、大好きな人が誰も自分を見てくれなくなる。まるでいないかのように扱われる。今まで自分が信じていたモノは全て裏切られる。どんな気持ちだと思う?」




2度繰り返された言葉。


どんな気持ちか。









まだ4歳の弟に僕は、僕らは。



龍「僕はっ…」

裕「何してたんやろっ…」





後悔の渦に飲み込まれる僕らに、さらに言葉を紡ぐ臣さん。


臣「信じられないんだよ、人が。信じたって裏切られるんだって、4歳だけど思っちゃったんだよ」









"信じたって裏切られる"

それは、僕らの行動のせい。

"人が信じられない"

それもら僕らの行動のせい。




まだ4歳なんだよ。

たったの4歳。









臣「退院はすぐに出来るだろうけど、すぐに今まで通りの生活が出来るとは思うなよ」



その言葉の意味を、痛いくらい理解した。









 



そのあとまた目を覚ました涼太だけど、僕らを見てくれなくて。

視界に入っているはずなのに、目は絶対に合わない。

僕らの言葉にも、何も返してくれない。






たまに僕らを見たその瞳は、疑いの目だった。

怪しむような、怯えるような。

そんな涼太を家に連れて帰って、改めて自分たちの罪の大きさを思い知った。

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りさ - jdhchebbdnさん» いえいえ(*^-^*)続き楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月21日 3時) (レス) id: 4e892c9c3e (このIDを非表示/違反報告)
jdhchebbdn(プロフ) - りささん» ありがとうございます (2021年2月20日 22時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
jdhchebbdn(プロフ) - そらさん» いえいえです! (2021年2月20日 22時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - ジェネハウスがジェネハウス#1になってる(*^-^*)続き楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月20日 3時) (レス) id: 983b81c132 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 書いていただきありがとうございます! (2021年2月19日 23時) (レス) id: d773789e6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:jdhchebbdn | 作成日時:2021年2月1日 22時

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