太刀川隊のケンカップル事情 2【出水公平】 (ページ37)

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喧嘩 78 ページ37

「ノートの貸し借りだけで勝負‥‥お前らは子供か」

『私にとっては重要なことなんだよ。本当は三輪にでも借りようかと思ったんだけど、クラス違うからね』

勝負前に三輪とあったので話をした。
相変わらずの無愛想。

「米屋の勉強のことはもう諦めている」

『隊長、少しはどうにかしてあげて』

すまし顔でサラッと米屋を貶すあたり、流石だ。
まあ、三輪のクラスには仁礼ちゃんがいるし‥‥
三輪はテストの時いつも2人に勉強教えてるから、大変なんだよね。

『あの、手伝えることがあれば言ってよ』

「じゃああの2人をどうにかしてくれ」

『即答だな‥‥‥まあ、2人くらいなら任せて』

力強くガッツポーズまでしたけど、どうするかなんて決めてない。
米屋の学力は把握してるけれど、仁礼ちゃんの学力がどれくらいなのかわからない。

「取り敢えず、明日見てやってくれ。教室にいると思うから」

『うん、じゃあ私行くね』

そう言って別れた。
あの三輪が頼ってくれたんだ。珍しいことだからか、かなり嬉しい。

『なんだか今日は勝てる気がする！』

「どうだか」