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『おいしー!!!』

「流石甘露寺さんだね」

「やだ〜!……無一郎君カス付いてるわよ」

「え、嘘でしょ」

「早く取れ!恥ずかしいだろ!」


無一郎も起こし、四人でおやつタイム。カップケーキとミックスジュースの相性が抜群で、口と手が同時に動く。

四人共が凄い勢いで食べたから、五分もすると全員が完食した。雑談でもしようかと思っていたけど、蜜璃ちゃんから話があるらしい。



「伊黒さんに鬼の話を聞いてね、私も役に立ちたいって思って呼吸を会得したの。柱くらいの……Aちゃんと無一郎君くらいには強くないけど、私も役に立てると思うわ」

「つまり、甘露寺さんが来た理由は……」

「Aちゃん達に協力する為。鬼を斬る為よ!」


キリッとした瞳で言う蜜璃ちゃん。拒否とか承諾とか、私達の意見を聞きに来たんじゃないんだと思う。

自分で決めてきて知らせに来た。それは決意表明に近いもの。それは有一郎も同じだった。



『ありがとう、蜜璃ちゃん。三人で頑張ろう』

「頑張ろう」

「うんっ!」


二人共が辛そうに悲しそうに笑っていた。希望が見えてきた筈なのに、どうしてこんな風にしか笑えないのか。

それは根本が解決していないからだ。根本が消えない限りは心の底から笑えない。現に今も、私は笑えているか分からない。



「じゃあ私は戻るね!バイバイ!」

『あっ…!私も服とりに行かなきゃ』

「そうなの?なら一緒に行こう?」

『うん』

「戻って来るの?」

『勿論。有一郎を育てなきゃ』


外に出て歩いていると、学校帰りらしい小学生に出会った。蜜璃ちゃんはマセ餓鬼にナンパされてた。飴もらってただけだけどね。

私はそれよりも、そのマセ餓鬼を引っ張って行った女の子に興味がある。何処かで会った事があると思うけど覚えていない。目が合わなかったし。



「Aちゃん、不死川さんとは……」

『話してないよ。電話は掛かって来てるんだけどね』

「……Aちゃん、」

『分かってる。分かってるよ』


心配してくれてるのも分かってる。呼吸を会得しようとしてるのも分かってる。分かってるけど、気付いてないフリをしてる。

理由は沢山あるんだ。挙げればキリがない程に。でもそれを忘れて実弥を思い浮かべると、寄り添ってほしくて心細くなって。



『でも、世の中を幸せに戻したら褒めてくれるかなって。辛い思いをせずに幸せになってほしいなって』

「……そっか。でも不死川さんは、一緒に頑張りたいと思うよ」

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鬼滅からニーワークになってきとる... - きみさん、16話の夢主ちゃんが言っているセリフ?が「しのぶ姉さん」ではなく、「しのぶさん姉さん」なってますよ。(上から目線みたいですみません...) (2021年8月6日 21時) (レス) id: 91fa929b57 (このIDを非表示/違反報告)
澪凪(プロフ) - そっか、中間テスト…。私は五月末に終わったところです…。ちなみに高1だよ!七月になったらまた私はテストが…(絶対勉強さぼっちゃう人)頑張ってくださいね!! (2021年6月3日 0時) (レス) id: 279a2ef6a9 (このIDを非表示/違反報告)
S_t0606(プロフ) - 更新停止中?何故 なーぜぇ (2020年8月5日 21時) (レス) id: 3664f0360e (このIDを非表示/違反報告)
レーナ - 面白い小説を発見☆頑張ってくださいー (2020年7月9日 18時) (レス) id: c89295cbe6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:二見 | 作成日時:2020年6月30日 6時

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